第50話 絶対にガードしてやりますからね!

「どっちが敵塩なんだか」

「あたしはいつもそんな気分ですが」


 笑う幼馴染に嫌味たっぷりに返すと、彼女はあたしの顔を窺うように見た。


「後悔しない?」

「ここで『後悔させてあげる』って言えない人に、負ける気なんてありません」


 そう言い切ると彼女はフッと息を吐いた。

 そしてあたしを見下ろすように顎を上げ、少女漫画の悪役令嬢みたいに不敵に笑った。


「じゃあ、後悔させてあげる」


 せ、先輩は絶対にガードしてやりますからね!

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