第12話 あたしの先輩は設定からガードが固い

「よくやったじゃないか」

「そんなことより、あの女はなんですか?」


 追試合格を褒める先輩を遮って、あたしは本題をぶつける。


「幼馴染の友人だよ」


 予想通りの回答をする先輩。その幼馴染が問題なんですよ!


「毎朝起こしに来たりとか」

「ない」

「ご飯を作りに来たりとか」

「ないって」


 先輩は苦笑して答える。


「小さい頃に結婚の約束をしたりとか」


 ここで先輩の苦笑がピタと止まる。


「……なくはない」


 先輩は設定からガードが固い!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る