第11話 先輩の貞操はあたしがガードする!

「聞いてる?」

「いいえ」


 潔い返事に呆れる彼女は先輩紹介の教え上手な友人だ。


「で、二人の関係は?」

「幼馴染って何回言うの?」


 先輩にこんな美人の幼馴染がいるとは、何回聞いても耳が信じない。


「ここは違う世界線?」

「勉強どころじゃないわね」


 そこで幼馴染さんが何かを思いついて小悪く笑う。


「あなたが追試落ちたら告白するわ」

「誰が?」


 ニヤリとする彼女。


「私があいつに」

「絶対阻止」


 先輩の貞操はあたしがガードする!

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