　強敵設定の幼馴染に危機感を覚えたあたしは攻勢を強めることにした。

　いつもより短くまくったスカートにショートソックスの生足強調ファッションでイスに座り、しきりに先輩にむかって足を組み替える。

「……」

　本を読む先輩の視線が時おり外れる。さあ、釣れろ釣れろ！

　そこで先輩が意を決したように言った。

「真冬にその格好は寒いんだろ？　ずっともじもじして」

　そう自分のブランケットを渡してくる先輩のガードの固さったら、もう！

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