第3話 電話にて

「2018 10/17 17? 何それ」

「そんなこと,こっちが聞きたいよ」

 喫茶店のやり取りがあった後、彼は両親に電話をかけていた。何かヒントをつかむためだ。

「インターネットで検索すればいいじゃない」

「それをしたら何か負けのような気がして嫌なんだよ。だから、何かこころあたりない? 」

「面倒くさい子だね。じゃあ言うけどさ、その最後の17ってのは時間を表しているんじゃないの? 」

「どうして、そう思うの」

「だって日付の記号が前にある以上は、そう考えるのが妥当だろ」

「なるほどね」

「だったら、その日が来るまで楽しみに待ってたらどうなの。それに仕事もあるんだから、いちいち気にしてたら身が持たないわよ。じゃあね」

「あ、ちょっと母さん」

 こっちが何か言う前に切られてしまった。

 それにしても時間か。そう考えると17時に何かあると考えるのが妥当か。

 うん? 待てよ、時間? 

 あの二人が楽しみにしている、と言った。そして、17時。 

 ここから導き出される答えは。

「テレビ番組か? 」

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