OP1:オーヴァードアカデミア

OP1:オーヴァードアカデミア(シーンプレイヤー:早乙女アリス)


GM:ライザの登場は不可で単独オープニングになるよ。ではシーンインどうぞ!

アリス:シーンイン!(出目6:侵蝕32→38)

GM:そこそこだね。では描写に移ろう。


 ○○月☓☓日、午後。お昼休みが終わった直後の昼下がり。オーヴァードと一般人が共に暮らす理想郷オーヴァードアカデミア、その一角。生徒たちが集められた体育館の壇上にて、高等部生徒会会長である雲雀宏一が登り、とある説明が行われていた。

 その内容というのは……。


雲雀 宏一(GM):「——という訳で今年も新学期がもうすぐ始まります。もうすぐ学力テストとかランクテストとかが待っている訳だけど」


 受け入れがたいが避けられぬ未来へブーイングが飛ぶが、それを意にも介さず彼は言葉を続ける。


雲雀 宏一(GM):「まぁまぁ、それくらいで。しかしその後に待っているものを聡明な皆なら知っている筈だ。そう……」

 「 新 入 生 歓 迎 会 だ 」


学生たち(GM):「「「がっぽいイベントキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!」」」※がっぽいとは「学校ぽい」の略である。


アリス:がっぽいで草。

ライザ:ひゃっはーしてますね、生徒たち(笑い)

アリス:すげーノリノリだよね(笑い)


アリス:「今年も新入生がやってくんのか……ですわ。楽しみだなですわ」

雲雀 宏一(GM):「うん、という訳で今年も新入生歓迎会をやるから、皆さんもその準備を始めてください。詳しくはハックマン君から説明が」

 そう締めくくり降壇した彼に代わり、風紀委員会のワッペンを制服に留めた女子生徒が登壇する。彼女こそ、アカデミア全体のオーヴァード生徒が校則違反を起こさぬよう目を光らせる風紀委員の委員長、ベアトリス・ハックマンだ。お辞儀からマイクのスイッチをチェックするその姿からは、彼女の几帳面さが滲み出ている。

ベアトリス(GM):「……という訳で説明役を押し付けられた、ベアトリス・ハックマンだ。今年の取り決めだが、まずは前提条件としてエフェクトの使用は——……」

 そうして新入生歓迎会についての注意事項や校則を説明している中、アリス。君は隣に立っていた生徒から肩を軽く小突かれる。


アリス:押し付けられたって……(笑い)さて、誰かな。


GM:聞いて驚け。同じクラスメイトにして、今は友人であり、更には航空部における期待のエースとして噂される人物。そう、君のよく知る聳城亮その人だ。

 容姿は優しそうだが自信なさげな鮮緑せんりょく色の瞳に、同系色の深みのある暗緑な織部おりべ色の髪をしている。性格としては誰にでも優しく接し、心遣いのできる人物だ。

アリス:「りりり、亮さん!?///」突然の接近に胸が張り裂けそう……ですわ!

聳城 亮(GM):「ついにやってきたね、歓迎会。早乙女さんは番長連の方で出し物は担当してるの?」

 因みにアリスは幸いにもお手伝いは頼まれているものの、当日の担当からは外れているため比較的自由な身となっているよ。

アリス:成程ね。じゃあ……。


アリス:「! こほん。番長連では、総番長による瓦100枚割りが計画されてるけど……私は特に出番はないな。ですわ」

聳城 亮(GM):「そ、そうなんだ。もしよかったら、なんだけどさ。僕の航空部の方を手伝ってくれないかな。人手が足りなくて困ってるんだ。お願い!」

 彼は両の手を合わせて困ったような、照れたような顔でお願いを申し出てくる。

アリス:「! っしゃぁ、喜んでッ! ……ですわ!」


GM:(今一瞬『ですわ』を忘れそうになったな、こいつ)

ライザ:……なんだろう。可愛い人ですね、亮さん。

アリス:なんとなく子犬っぽさがあるというか。

ライザ:ええ。放っておけない感と言いましょうか。


聳城 亮:「本当かいっ!? ありがとう、早乙女さん。半分ダメ元だったから嬉しいよ! えっと、じゃあこんな事をしてみるのとかどうかな」


 君と聳城が仲睦まじく計画を練るそんな中、マイク越しに大きく喉を鳴らす音が君たちの耳に届く。目線を前に戻してみれば、苦笑した様子のベアトリスの目がこちらを向いていた。


ベアトリス(GM):「コホン……失礼。話を続けてもいいかな?」

アリス:「……おっと、こいつは失礼。ですわ」

聳城 亮:「ぁ、す、すみません」

ベアトリス(GM):「いや、気にしないで欲しい。せっかくの新入生歓迎会だ。その調子で大いに盛り上げて欲しい。だが、ハメの外し過ぎは厳禁だぞ?」


 君たちの謝罪に、彼女はなんでもないと軽く笑って手を左右に振る。


ベアトリス:「さて、では続きだが新入生には学園島の外からの人たちも勿論含まれる。色々と勝手が違うだろうから、変な事を吹き込まないように」


 と、このような感じで話は続いていく。しかし、アリスの脳内ではそれどころではなかった。


アリス::「(よっしゃぁキタコレ! 航空部の手伝いにかこつけて亮さんと急接近! これっきゃねぇだろですわッ!)」恋に燃える乙女なのであった。


 突然のチャンスに震えるハート。燃え尽きる程にヒート! 心はいつでもラブ☆マックス!

 アリスはこれからの共同作業に思いを馳せていくのだった。

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