第29話 意外にみんな知らないんだ……ソーライス

 自分の常識は世間の非常識

 たまにあるよねそんな事!


 魚綱さんの主催する「飯テロをしないか? (好きな食べ物のPR(100文字ぴったりのみ))」https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054889693881 に参加して、2話でも書いたソーライスの事を書いたんですが……

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889696192

 関西ではポピュラーなのに意外にみんな「ソーライス」知らない!

 いや……

 正確にはご飯にソースかけるのは皆さんやってるんですが……

 「ソーライス」って名前は全国区じゃなかったのね?ビックリしたよ!


 そもそも「ソーライス」は阪急の創始者小林一三の伝説の1つ。


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(以下、Wikipedia「ソーライス」より抜粋) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9#cite_ref-2


 阪急百貨店が開店した直後、昭和5年~6年は浜口内閣の緊縮政策で、日本は不景気のどん底にたたきこまれていた。

 下級サラリーマンは昼飯代にも事欠くありさまだったが、目をつけたのがデパートの食堂のライスである。

 あれは五銭で、しかも傍に福神漬などちょっとついて、ソースでもぶっかけてくえば、腹の虫も満足する……

 というわけで、ビル街の昼飯どきはデパートの食堂でこの「ライスだけ」というのが大いに流行した。

 音をあげたのは百貨店のほうである。

 ある日のこと「ライスだけのご注文はご遠慮くださいマセ」といった貼り紙が出ていたのである。

 すると翌日の新聞に、阪急百貨店の広告がドカンと出た!

「当店はライスだけのお客さまを、喜んで歓迎いたします。」

 小林一三はその当座、昼飯時には必ず食堂にいた。

 そして、ライスだけのお客にはとくに指示して福神漬をたっぷりつけ、客席をまわって、そういう客にはじつにあったかい笑顔でいちいち頭を下げてまわった。


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 まあ要は……

「ライスのみのお客様断るな!全テーブルのソースと醤油は常に一杯にしとけ!福神漬けぎょうさん入れろ!景気が回復したらこのお客さんたちはここで楽しく食事をしたことを思い出し、家族を連れてまた阪急にもどってくるはずや!」

って事です。


 今、JR大阪駅(梅田)一帯が阪急王国になってるのは、ソーライと阪急カレー(こっちはまた別の機会に……)のおかげかもしれません。


 みんなに知ってほしかったんです!

 ソーライスって、そんなメシなんだって。

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