第30話 北海道のとある街のカレー

 北海道のとある街の伝説

 「カレーショップが外部から入ってこれない」


 その街はですねぇ、「インデアン」というカレーショップのチェーン店がございまして……

 これが美味い!


 なので全国大手カレーチェーンや札幌から来たカレーやも苦戦するのですよ。

 大概は撤退しちゃう!


 しかしですねぇ……この街にはまだ凄いカレーがあるのよ。


 アパッチカレー


 昔、店主さんが大阪の「インデアンカレー」(また何でよりによって「インデアン」の名前付いたカレー屋選んだ⁉)をインスパイヤしたそうです。


 さあ!外観が暴力的に目立つこのお店に入ってみよう!

 怖くないから……

 大丈夫だから……

 はあはあ……


 「アパッチカレー」と同じく「ジンギスカンどさんこ」ってでっけえ看板あるけど、気にすんな!

(これでホント戸惑う。お前の店は何屋なんだよ)

 仲はガサい食堂、それがまたいい!


 メニューにはカレーに豚丼にジンギスカンに味噌味ラム丼……

 ホントここ何の店なんだよ!


 ひるむな。

 カレーを頼め。

 そしてカレーを食らう。


 うめええええええっ!超うめええええええっ!


 まずですねえ、ここのカレー、一口目が「甘い」

 野菜かな?果物かな?そんな感じの甘さ

 でも安心して!

 あとでキッチリとスパイスの辛さが来ます!

 辛ええええええええっ!カレー辛ええええええええっ!



 「大好きだよっ♡」って感じの大甘ラブコメヒロインに抱きつかれたと思ったら、「君なんて大っ嫌い!」と、いきなり往復ビンタでフルボッコにされちゃう……

 そんな感じの不思議なカレー

 性癖が変わります。


 十人が十人美味いというかと言えば疑問

 でも不思議な美味しさ


 北海道のとある街の伝説

 また来たら多分俺は再びこのカレーを食らうであろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る