第6話学園
顔合わせからすでに何年も時がたった。
5歳から入学するこの国一番の学園、ユーレクー学園。この国に生まれた子供は身分は関係なく入学することが出来る。学園内で身分を主張して好き放題やる馬鹿は退学になり将来は約束されない。基本的には誰でも卒業出来る学園だから退学なんてやらかしたら誰も信用はしないだろう。国が運営してるだけあって信頼も違う。
入学前3週間前、寮生活なので引っ越しをしなければならない。もちろん全員一人部屋。一人の時間がないと考慮されて作られたらしい。日本でたとえると4畳半の広さ。ご令嬢にはストレスで死んでしまうのではないか...と真剣に考えちゃった広さ。だって家だと軽く5倍はあるし、天盤付きベットなんかも愛用してるし。でも7年次ある学校生活の内、2年次からは家から登校しても大丈夫らしい。ちなみに学費、食費、家賃など全てタダ。これは貴族が税金を納めている中から払われているので決して赤字にはならない。もちろん平民は楽をして!とか思う人もいるかもしれないが、農業をしたり、卒業してからは自分お家を継いだり、手を汚したくない貴族にとっては重労働をしてくれるから、と持ちつつ持たれつつで生活をしてる国だからこそ出来ることで。
この国は一番機能していると思う。日本とは大違い。
ちなみに、この世界には魔法が存在していて勉強する科目にも魔法が練り込まれている。私はこれが楽しみで仕方が無い。だって日本にはないんだもん。他の教科はほとんど出来るから興味が無い。
あとはお父様の時みたいに前世が絡み合って自分の意思じゃどうも出来なくなる現象はいつ直るんだろうか。
不安と楽しみが混ざり合って一週間が過ぎる。
―――――
入学前2週間前、荷物の移動も終わって帰省以外にはなかなか戻れない家で家族と貴重な時間を過ごす。おねえちゃんも先に学園に入学しているから会うのが楽しみだけど両親に会えないのはさみしい。
――――――
入学1週間前、入学式の予行練習の日。
この日から寮生活が始まる。朝、出発した。
「気をつけて行ってきてね。
決して無理はしてはだめだよ?」
お母様。
「いつでも帰ってきていいからね、お父さんはリーフェの味方だから。」
お父様。
見送られていこうとしたとき....「リーフェ」呼ばれた。
私の婚約者、この国の第二王子。ギアロート・ヒノマム。もちろん一緒の学園に通う。あのあと何回も、、とゆうか、一週間に最低でも一回は会っている。
雑談したり、食事したり、散歩したり.....色々した。
「では、行って参りますわ。」
私の第二の再スタート。これからが楽しみ...だな。
転生物語、開幕です! 小留 晴 @kodome_17
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。転生物語、開幕です!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます