第4話出会い


「ようこそいらっしゃいました。第二王子、ギアロード・ヒノマム様。こちらの奥の部屋でのお食事となります。少々お待ち下さいませ。」




メイドのエスコートにより、王子が案内されている中...........






「ねえネリー、本当にこれでいいのかしら?少し派手じゃありませんこと?やはりこちらの淡い色ではどうかしら...。」


「そんなことはございません、むしろ淡い色にしてしまいますとせっかくのお嬢様のかわいらしさが無くなってしまいますわ。私は、いえ、メイドを代表してこちらの服の方がいいと宣言します!」


「そうかしら...。」


「ええ!では速く着替えてしまいましょ。王子様が着てしまいますよ!」



「..あ、こちらのドレスはどうですか?小さな花柄が沢山ありますわよ!」



「...」



ドレスが決まっていないでいた。




―――15分後。



「大変お待たせして申し訳ございません。わたくし、タフネット家次女、リーフェント・タフネットと申します。本日はよろしくお願い致します。」



何事も無かったかのように過ごす私、ナイス!相手は3歳児!大丈夫、なんとかなる...。



「いえいえ、約束の時間まで後15分もございます。なんの問題もないですよ。僕はギアロート・ヒノマム、ヒノマム王国第二王子です。僕の未来のお嫁さん、きょうはよろしくね。」



3歳児とは思えない程の冷静さ...あれ、3歳児ってこんなんだっけ?おかしいな...




「...絶対にはなすもんか」



そんな声はリーフェの耳には届かなかった。





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