第2話 犯人と現実



「うーん実にいい天気だなぁー…」


亜紗見はそういうと壁の方にむかってこう叫んだ。


「あったかいタオルちょうだい!」


亜紗見がそういうと、壁の引き出しが引かれて、また戻って来た。その引き出しを亜紗見が開けるとそこにはあったかい濡れタオルが袋にはいっていた。

亜紗見はそれを取り出し、次にこう叫んだ


「朝ごはん卵かけごはんがいい!あと歯ブラシと、牛乳ちょうだい小さいやつでいいから」


するとまた引き出しが引かれなにかを入れる音が鳴ったあと引き出しが戻って来た。

亜紗見は引き出しの中に入っている卵一パックと給食で出るような牛乳が出て来た。

そしてコンビニで買ったとみられるごはんがあっためられていた。

亜紗見はそれを取り出し取ったものを机に並べた。


そしてビビらん!の続きを見ようとテレビをつけた。

亜紗見は棚の中から醤油と茶碗を取り出して机に置いた。

ごはんを食べる前に体を拭こうと思って、亜紗見は服を脱ぎ、体を拭き始めた。脱いだ服壁の引き出しに入れたら洗って戻ってくる。

亜紗見は拭き終わったタオルも引き出しにいれ、棚のジャージに着替えた。

そして少し寒いので、暖房をつけた。


実は亜紗見は監禁されているとはいえ、結構充実した生活を送っていた。欲しいは壁に向かって叫べば、壁の引き出しから叫んだものが大体出てくる。


犯人の意図はわからないが、犯人とは7年間隣にいるはずなのに一度も話したこともない。なので、自分のごはんの収入源も性別も声もわからない勇逸わかっていることは、犯人は字が綺麗ということ。


亜紗見は卵をかき混ぜながら思った。


(今日懐かしい夢を見たなぁ…監禁されて半年くらい毎日泣いたり脱出ルートを探したり壁を壊そうとしたりしたな今はこの生活に慣れてしまったやっぱり慣れって怖いね。

なんだっけ、「初日は確か部屋に欲しいものは壁に叫べんでください何でもあげます。」とかゆう置き手紙があったな。初日は意地はって我慢してたけど次の日耐えられなくなってさけんだんだ。懐かしいな。

そういえば三笠達元気にしてるかな…監禁直前は愛菜ちゃんがインフルエンザで休みだったけ?)



部屋の中は亜紗見しかいないので静かだった


亜紗見は毎日監禁される前の友だちや家族のことを思い出した。それはどんなゲームより、どんな漫画や雑誌よりも面白いものだった。けれどそれは面白いという感情より悲しいという感情が湧き上がってくる。


「うぅ…」


雫が落ちて行く


亜紗見は泣いていた。


毎朝みんなのことを必死に考え忘れないようにするため毎日みんなのことをを思い出している。

いつのまにかごはんを食べる手がとまって食欲もあまりでない。いくらこの生活に慣れたとはいえ、感情を忘れるのは難しいことだから。


けれど亜紗見は自分の同級生のほとんどの顔や名前を覚えていない。

無理もない7年間誰ともあっていないのだから


亜紗見は食べ終わった食器を引き出しにいれて、ソファに座った。


涙を拭いて亜紗見は考えた。


(なんで私がこんな目に…?)


(そもそも誰が監禁をさせてるのかな?)


今までそこまで深く考えてこなかった。

毎日毎日

友だちや家族のことで頭がいっぱいだったから。

というか犯人は不審者だとおもって


亜紗見はそういうと壁の方にむかってこう叫んだ。


「あったかいタオルちょうだい!」


亜紗見がそういうと、壁の引き出しが引かれて、また戻って来た。その引き出しを亜紗見が開けるとそこにはあったかい濡れタオルが袋にはいっていた。

亜紗見はそれを取り出し、次にこう叫んだ


「朝ごはん卵かけごはんがいい!あと歯ブラシと、牛乳ちょうだい小さいやつでいいから」


するとまた引き出しが引かれなにかを入れる音が鳴ったあと引き出しが戻って来た。

亜紗見は引き出しの中に入っている卵一パックと給食で出るような牛乳が出て来た。

そしてコンビニで買ったとみられるごはんがあっためられていた。

亜紗見はそれを取り出し取ったものを机に並べた。


そしてビビらん!の続きを見ようとテレビをつけた。

亜紗見は棚の中から醤油と茶碗を取り出して机に置いた。

ごはんを食べる前に体を拭こうと思って、亜紗見は服を脱ぎ、体を拭き始めた。脱いだ服壁の引き出しに入れたら洗って戻ってくる。

亜紗見は拭き終わったタオルも引き出しにいれ、棚のジャージに着替えた。

そして少し寒いので、暖房をつけた。


実は亜紗見は監禁されているとはいえ、結構充実した生活を送っていた。欲しいは壁に向かって叫べば、壁の引き出しから叫んだものが大体出てくる。


犯人の意図はわからないが、どうしてこんなことをしているのかも亜紗見にはわからない。ただ犯人とは7年間隣にいるはずなのに一度も話したこともない。なので、自分のごはんの収入源も性別も声もわからない勇逸わかっていることは、犯人は字が綺麗ということ。


亜紗見は卵をかき混ぜながら思った。


(今日懐かしい夢を見たなぁ…監禁されて半年くらい毎日泣いたり脱出ルートを探したり壁を壊そうとしたりしたな今はこの生活に慣れてしまったやっぱり慣れって怖いね。

なんだっけ、「初日は確か部屋に欲しいものは壁に叫べんでください何でもあげます。」とかゆうよくわかんない置き手紙があったな。初日は意地はって我慢してたけど次の日耐えられなくなってさけんだんだ。懐かしいな。

そういえば三笠達元気にしてるかな…監禁直前は愛菜ちゃんがインフルエンザで休みだったけ?)



部屋の中は亜紗見しかいないので静かだった


亜紗見は毎日監禁される前の友だちや家族のことを思い出した。それはどんなゲームより、どんな漫画や雑誌よりも面白いものだった。けれどそれは面白いという感情より悲しいという感情が湧き上がってくる。


「うぅ…」


雫が落ちて行く


亜紗見は泣いていた。


毎朝みんなのことを必死に考え忘れないようにするためにいつのまにかごはんを食べる手がとまって食欲もあまりでない。いくらこの生活に慣れたとはいえ、感情を忘れるのは難しいことだから。


けれど亜紗見は自分の学年のひとのほとんどの、顔や名前を覚えていない。

無理もない7年間誰ともあっていないのだから


亜紗見は食べ終わった食器を引き出しにいれて、ソファに座った。


涙を拭いて亜紗見は考えた。


(なんで私がこんな目に…?)


(そもそも誰が監禁をさせてるのかな?)


亜紗見は不審者が自分のことを監禁している、そうずっと思っていた。

犯人がトラウマになっており、出来るだけ犯人を思い出したくなかったからだ。


(本当に不審者の人が監禁しているのかな?)


(監禁される前に先生言ってたっけ?不審者情報って。

犯人はその不審者かな…?ということはつまり…)


亜紗見はゾッとした。

よく考えてみれば自分をこんな目に合わしている犯人が隣の部屋にいると思うと恐怖しか感じない。


(よく考えてみれば犯人は七年もの間私の世話をしていたのか…

確か犯人は太ってる人で30歳だっけ?)


…?


(おかしいそれはおかしいよ。私を何かで叩いた人は痩せていたよ…

でも全身黒い服だったし。

でも全身黒い服っておかしい…普通は黒い上着とかの下に別の色の服を着ると思うけど、

全身黒い服じゃ目立つしださいな…

しかもどこにでもいるような人の服だった気がする。

待って…なにで私のことを殴ったんだっけ?

確か…


そうだ!バット!バットだ!

でも犯人はなんでバットを持っていたのかな?

拾ったのか?いやありえない。シールが貼ってあって気がする…それもあんまり汚れてない…

黒い服…黒い服…)


「あっ」


亜紗見は全身に鳥肌がたった。


(7年前、確か嘉川先生出張行くために黒いスーツを着てた…

そして欲しいもの何でも言ってくださいの字はとても綺麗で見覚えのある字だったような…

嘉川先生出張行くとか言ってたっけ?

確か監禁直前の日とその次の日…

人1人なら十分に運べる時間…そして嘉川先生って野球部の顧問だったけ。

野球部は確かあと少しで県大会だから摩耶山君を応援しに行くんだ!って三笠言ってたっけ。

もし先生の出張がその試合の調整や審判、道具準備やグラウンド整備などの出張だったら

野球の道具を持っていてもおかしくはない…



つまり私を監禁しているのは嘉川先生?



いやわからない…違うかも…でもわたしをまち伏せていたような気もする。家庭訪問で私の家には何回も来たことがあるから帰る道も知ってるのかも…


もし仮に嘉川先生が私を監禁しているとしたら…あんなに私に優しくしてくれたりしたの

は、私を監禁するために今まで優しくしていたの…?)


亜紗見は恐怖しか無かった。

簡単に人に裏切られた気分になった

亜紗見は泣いた。

久々にこんな泣いた気もする。

亜紗見はソファから立ち上がってドアの前の頑丈な柵を叩きながら泣いた。


「嘉川先生!嘉川先生なんでしょ!あけてよ!ねぇぇぇ!もう十分でしょ!ねぇ!聞いてんでしょ!開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて開けて…」


亜紗見の手は真っ赤に腫れていた。

けれど痛みなんて感じなかった。

それほど彼女の憎しみが大きかったから。

十分ほど叫び続けたが全く開かない扉。

亜紗見は柵を叩くのをやめて柵に背中を向けて腰をかけた

そして体育座りになり涙をこぼしていた

亜紗見は言った。


「あと何年ここで過ごさなきゃならないの…死ぬまでかな…うぅぅ」


亜紗見は世界が真っ暗に見えた

あんなに天気の良かった空も何もかも真っ暗に。


「うっ!?」


すると急に亜紗見の頭に頭痛が走った。

これまでに感じたことのない頭痛の痛みに亜紗見は断末魔をあげて叫んだ


「うぐぃぁぁぁぁぁ!あぁぁぁ!!!」


そして数秒後亜紗見はあまりの痛さに気絶してしまった…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「大丈夫ですか?!」


知らない女の人の声がする…


「今すぐに!bzcxhftcuxyofvhxjfを!」


なにを言ったかよく聞こえなかった。


ガシッ


持ち上げられた気がした。だんだんと視界がぼやけて見える…白くてなんだか光輝いている…


そして懐かしい感じました


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


亜紗見は目を覚ました。

周りはいつもの光景。

けれどまだ息苦しさが残っている。

ベッドの上にいた亜紗見


(誰が運んだんだろう…もしかして嘉川先生が…?)


なぜ急に頭が痛くなったのかよくわからなかった。


亜紗見は泣いていた。


なぜかはわからないがなにか嬉しさがのこった気がした。











あとがき

2話を読んでくださりありがとうございます。

一回間違えてしまってすみません…

ミスがあったらすみません…

つまんなかったらすみません…


結構な頻度で展開が進んでたり、意味のわからないことがあると思いますが、温かい目で見逃してください。


応援してくださったかたありがとうございます。

これからも開かない私をお願いします!



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