第4話 sweet night (過激的シーンにご注意)
「まさか、こんなに早くまーちゃんが結婚するなんて」と母さんが言う。
まーちゃんとは母さんが俺を呼ぶときに言い愛称だ。
確かに、俺もこんなに早く結婚するなんて思ってもなかった。
けど、香織なら安心できる。気がする。
「お父さん!見合いが合ったなら教えてください!」と父さんに一喝した。
「すまんすまん」
一方の小泉家は、
「香織の夢が1つ叶ったね!」とお義母さんは言う
「うん!お父さんもありがとう!」と満面の笑みで返した。
「いやいや、香織が喜んでくれるならなんでもするよ!」という達弘にある事を思った。
まさか、娘を溺愛しているのか!?いや、娘を溺愛するのは当たり前だけど、流石に何でもするよは言い過ぎでしょ。
「でも、香織ちゃんは何でうちの子を選んだの?うちの子以上にいい人いるだろうに。」と俺にとっては少し悲しいが事実だ。
香織くらいの美人なら男なんて手玉に取れるのに。小学生時代に1回会ったことがあるだけで生涯会えないことだってあるだろうに。もしかして、俺の存在が彼女を縛っていたのかもしれない事に不安を感じた。
「いいえ。お義母さま。雅博さん以上の男性なんかいませんよ。」と言う香織。
「はぁー。うちの子をこんなに良く言ってくれるのは香織ちゃんだけだね。まーちゃんも良い女性を選んだね。」
我ながらあっぱれだ。
(そうだ、あいつらに言っとくか)と野球部にリークを送ろうと思った。
リークとは世間一般的で言うSNSだ。
トークや無料通話ができる。グループも作ることができる。
リークを開き最初の文面をこう書いた。
『これから言うことは一切口に出さないこと』
すぐに既読がつき1年の後輩が聞いてきた。
『分かりました。何ですか』と。
『俺、結婚することになった』
するとどう言うことだろう。チームメンバーたちがいきなり、こんなメッセージを送ってきた。
『『『マジっすか』』』と。
実際にマジっすかとかあまり使わないのになぜか送ってきた。
けど、おめでとうなどの言葉も貰った。
両家が色々話していると、もう8:00になっていた。
「確か、今日は香織ちゃんはここに泊まっていくのでしょ?」と母さんが尋ねると
「はい。そのつもりですが、よろしいですか?」と聞き返した。
「いいよいいよ。泊まっていきなさい。部屋はまーちゃんの部屋でいいかな?」
「はいっ!ありがとうございます!」
「香織、じゃあまた明日ね。」とお義母さんが言う。
「じゃあね、お母さん」という香織。
「社長、今日はありがとうございました。」と達弘が言う。
しばらくすると、車が出て行く音が聞こえた。
「まーちゃん。香織ちゃんの荷物を運んであげて」と言われた。
「OK」
「それじゃ香織行くか」と言い俺の部屋に置きに行く。
俺の部屋は2階の奥。
部屋自体はかなり広く、1人では勿体ない。
ちなみに、同人誌いわゆるエロ本はない。いやー今は機械が発達しているなぁ。
それに、ベッドも結構大きい。
だから、広い部屋の使い方は素振りとシャドウピッチングに使っている。
部屋にあるのは 本棚、ベッド、机、ラック、デスクトップパソコン、テレビ、テレビゲーム機、ノートパソコン、ポータブルゲーム機だ。
本棚には、ラノベが多くある。何でだって?
それは決まってるだろう。俺は自画自賛する、2次元オタクだ!
すでに、ラノベだけでは700冊はあるだろう。もちろん漫画も結構ある。
それに、デスクトップパソコンには多くのエロゲがある。そのため、かなり高いパソコンを買ってもらった。ノートパソコンも同様だ。もちろん、大会が控えているときは趣味の野球分析もしている。
ラノベ以外でも、ブルーレイ・ディスクやグッズも相当買っている。
香織が、オタクに偏見が無ければいいんだが...
「ここだよ。俺の部屋は」と言いドアを開けた。
「わぁー大っきい〜」
「あっ!トロフィーだ!」と言いトロフィーとメダルを見に行った。
けど、あのトロフィーは野球の世界選手権でMVPを獲ったときのトロフィーだ。
香織は、目を輝かせて見ている。
「香織は野球好き?」
「もちろんです。雅博さんと会う前から好きで、よくお父さんと球場まで行っていたの!」と。生粋の野球好きだ。
そして、次に目が行ったのは本棚だった。
「ラノベがたくさんある〜羨ましいなぁ」と。香織のところは結構の金持ちのはずだがそんなに持っていないのだろうか。
「私は200冊ぐらいしかなにもの。」
結構、持っていた。
そして、意外にもラノベが好きだった。
よく見れば、香織の荷物バッグに付いているキーホルダーは人気アニメのだ。
「へぇーアニメ好きなんだ。気が会うね」と言うと。
「うん!良かったーあなたがアニメに偏見が無くて。」
「俺もそう思ってた。」と。
時間も時間だし、風呂入るか聞いてみた。
「風呂入る?」と聞いた。めちゃくちゃ恥ずかしい。自分で言っておきながらも女の子が自分の部屋に入るのも初めてだし、女の子とも同じ部屋で泊まることも初めてだった。
「うん。一緒に入る?」
ちょっと待て、今なんて言った。
俺の耳は「一緒に入る?」と聞こえたのだが。
「良いのか?」
(馬鹿カァーーーーーーーー。なんで俺はそう答えた!普通、大丈夫だよとか言うだろ普通は。)
「恥ずかしいけど、良いよ。」と言う香織。
俺は理性の尾が切れかけているが、もうすぐ切れるだろう。
先に入っててと言われたので入っているが、今の俺は全裸。流石に、香織は水着ぐらいは着るだろう。と思った俺が馬鹿だった。
「入るね」と聴こえて風呂場のドアが開いた。
そこには、あふれんばかりの胸と引き締まったウエストの色白の傷1つない肌。俺の理性を破壊するには十分だった。
ここ数日溜まっていた性欲が放出された。
陰部は、大きくなっており興奮している。
そして、1つの湯船に香織が入ってきた。
ヤバイ。このままじゃ犯してしまいそうだ。
「シたいならシても良いんだよ。どうせ、夜はするんだから。」
これで了承を得たと同然だ。
俺は香織に襲いかかった。
会って、1日も経っていないのに性的な関係になってしまった。
決して、One Night Loveではない。
お互いを愛し合う行為だ。
もしかしたら、生命が誕生するかも知れない。
まさか、こんな感じで童貞を卒業するとは思わなかった。
そして、お互いを求めあった。
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