第4話「氷上 冰沙」

「あの、探偵さん……あなたの推理思いっ切り外れてたんですが……」


日向は鳩に豆鉄砲が当たったかの様な表情をしながら


「私の推理が?んな馬鹿な。外れる訳ないじゃない」


と自信満々に言う。


「それが外れちゃってんだよな、証拠なら本物の花笠に嫌われているという悲しい事実が転がってるぞ、見てみるか?てあまり見せたくない……」


「ワロす!」


「おい泣くぞ?」


「ふふっ」

大人びて知性的な女性らしき声が水差しの様に笑う


「何を笑ってるんだ?」


「ほほぉ君のツボ中々いいセンスじゃないか!」

元気闊達で胸を張っている様な勇ましい日向の声が清楚な声の女子を褒める


「おい」


「ありがとう……私のツボの場所についてはよく褒められるわ。それに貴方、面白いわね。その独特のキャラと言い、私と同様に貴方の藩美眼も独特でかつ中々のポピュリズムがあって、センス抜群が抜群過ぎて私のセンスを越えられそうなポテンシャルを秘めてるって……思うわ。」


清楚な雰囲気をした女子は冷たく大人びた声質で熱を込めながらスラスラと本を読み上げるかの様に言い、最後は溜めてキリッと決め台詞の様にキメ顔で言い放った


長い長いこの子メンドくさそう……いやこの子も、だったな……


「私は氷上冰沙、今まではよく氷ちゃんって呼ばれてたわ、でも実際好きな食べ物は牡蠣だからいっそのことこれからはカキ氷ちゃんって呼んで欲しいの……」


「了承した。」

なんか改まってしまった


「じゃあ私は焼き鳥が好きだからやきとーりちゃんとお呼び!」


強引に韻を踏んでやがるコイツ……


「分かったわ焼きとーりちゃん」


なんか俺だけ……ボッチ的な……


「て、何その眼光、俺はなんでも食べれるから、アダ名って言っても魚、なんてなっ!」

まぁ結構魚好きだしいいか


「女喰い(めくい)ね」


え?


「おいその単語どっから出てきた!?」


「触媒とかけて、スカイツリーと掛けます、その心は、どちらも女喰いでしょう。」


……聞いていたのね……


「な、何を言う!?て、あ、あれは違う!あ、あれはオノマトペだ!オノマトペ、決して女なんて関係ないからそのアダ名はよせ!」

天方は大っぴらな態度であたふたしながら目を逸らす。


「謎論ね、まぁ女喰いですからね。当然ね」


おいおいおいおいおいー!


「ごめんなさい……」


「遂に自白しおった!?」


「謝ってきますよ!」


「その必要はないです、こんな発情期まっ定中の天方を、葵ちゃんに合わせる事は女の子として不可、よって葵ちゃんに不快な思いをさせてしまったあなたを青ちゃんに合わせること、発情、人でなし!、おっと間違えてました」


言い直さないのかよ……


「途中名前間違えたでしょ」


「あら、どれほどのストーカー性、葵を追うだけにそれと、少しの違い、髪型が変わっても間抜けそうな、変態性、戦隊系のピンク並みよ?」


「いや青と葵はめっちゃ違うぞ?」


それと例えが意味不明……







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桜氷 とうま @tanosimebayosi2424

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