【松葉緑】10
皆敏和に依存していた。
あの優しさに。あのぬるま湯のような居場所に。
姉はいつでもそこにあると信じて、自ら離れ、結果手放した。そうして、自分がなり代わることで、凍えないよう身を抱きしめていた。
親友は待っていてくれるであろうと信じ、泣く泣く別れ、結果間に合わなかった。そうして、同じ血を持つ存在を代わりに抱くことで、無理やりにでも寒さから逃げた。
恋人は。
恋人は、全ての真実を、抱きしめて、
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