第15話
怪盗の記憶/Tuesday
チャッチャラチャラララチャッチャ
電話の音で目がさめる。この着メロは彼しかいない。
「起きたかのう?今日は優じゃな?優に頼みたいことがあるのじゃよ」また盗みか...
「まあそんないやな顔するでない。そのために今日いっぱいまでの入院費を払ったんじゃからな。わしは徹の体の診察データが見たいのじゃ。きっと夜しかできんじゃろうから、今のうちに事前情報を得ておくと良いかもな。まあ計画は優に任せるぞ。その辺はお得意じゃろう。なら頼むぞ。」
一通り要件を言われて反論する余地もなく、仕事を任された。
今回1番楽な方法は、USBメモリに博士を移して、データのコピーなどは博士に任せるのが得策とみた。ただし、入院先ではそんなもの売ってないので今から買いに行くことにした。窓から飛び降りるのは気持ちがいい。二階なら怪我をすることもない。そのまま電気屋に行き、USBメモリを購入。そのまま帰って夜の計画まで身体を休めたかったから早く戻ろうとしたが
「優くん」
名前を呼ばれて振り向く。そこには俺の恋人...
かなりまずい。
俺は反射的にダッシュをし、病室に戻った。ドキドキする心臓を抑えながら、夜になるのを待った。
その後俺は完璧に仕事をこなしたことは言うまでもない。
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