第6話
Friday
a.m.0:00
「おまえらー!起きろー!」
俺は叫ぶ。俺は月曜日のデートの一件でこいつらに問い詰めなきゃいけないのだ。あの後、俺は彼女の手を引きダッシュで逃げ、誤解を解こうと努めたが疑いの目は強かった。きっとここにいる誰かの彼女だろう。ただしこいつらはそういうことを絶対に打ち明けない。心理戦である。いかにボロを出させるかが問題だ。
今俺は意識のなかで話している。俺の身体は俺の部屋のベッドでゆっくり寝ている。
目を覚ますやつら。俺のデートを邪魔したやつがこの中にいる。許すまじ。「単刀直入に聞く!彼女いるやつ挙手!」誰も手をあげない。1番彼女ができそうなのは陽介だがそれだけでは判断できない。さてそろそろ本気をだしてやろうではないか!
a.m.6:00
結局少ししか話を聞くことしかできなかった。まだ彼女が誰かもわかっていない。
学校に行くために制服に着替える。筋肉痛のような痛みが体に走る。運動なんてした覚えがないのに。昨日夜更かししたせいで体が休めれていないのかもしれない。寝坊したせいでモタモタしている暇はない。しかしそういう急いでいる時に限ってボタンは取れているわ、ベルトは消えるわ、黒や白っぽい汚れも所々ついてるわ朝からテンションが下がる。そして家を出た。
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