第31話 キャンプその1

近くの小川にやってきた。

予想通りに、ごったがえしている。

今日、ここへ来た目的は、キャンプをするため。


園児たちと、そして里美を・・・


「基くん、組み立てて」

「何を?」

「テントと、バーベキューセット」

「作ったことない」

「簡易的なものだから、君でも出来るって」

でもとは、どういう意味だ・・・


でも、簡単に出来た。


「出来たよ、里美」

「ありがとう。次は、食材を串に刺して」

「了解」

しぶしぶ、言われて通りにする。


「出来たよ。里美」

「ありがとう。また後でやってもらうからね」

「また?」

「子供たちは、食欲旺盛。それに・・・」

「それに?」

「君も、たくさん食べなさい。男の子でしょ」

「へいへい」

何故か、里美は睨みつける。

何か、まずい事言ったか?


「基くん、ちょっと待っててね」

「何を」

「テントの中で着替えるから」

「わかった」

「覗いちゃだめよ」

「覗きません」

何で、むきになってるんだ?僕・・・


「基くん、お待たせ」

水着姿の、里美が現れた。


オレンジのビキニスタイルだ。

かなりの、ナイスバディだ。


里美は着やせするタイプなのか?

いい意味で・・・


「さっ、君も着替えなさい」

「本当に、泳ぐの?」

「その服じゃ、小川には入れないでしょ」

泳がないのだから、必要ないのだが・・・


まっ、着替えよう。


「出来たよ」

里美は、まじまじと見る。


「少しだけど、たくましくなったね。順調、順調」

頭を撫でられる。


当然、子供たちは冷やかしてくるのだが・・・

里美は開き直っている。


「さっ、行こう。子供たちが待ってるよ」

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