第6話 日常から・・・
仕方ない起きるか・・・
ベットから出ようとした時、
(待てよ、どうせわかりはしないんだ。
疲れた。休もう・・・)
そう思った時、
『こら!起きろ基』
な・・・なんだ?どこから聞えてくる?
『さぼろうとしてもだめよ、見てるんだからね』
「里美?どこから?」
『タイムマシンの中よ、とにかく行きなさい』
「やだ」。
『行きなさい』
「やだ。眠い」
里美は根負けしたのか・・・
『じゃあ、来週まで通ったら、ご褒美あげるから』
「ご褒美って?」
『ないしょ、とにかく行きなさい。基くん』
仕方なく、身支度をして、一階に下りた。
台所も、居間も、昨日僕が帰って来た時のままだ。
伝言用のホワイトボードにも、何も書かれていない。
「父さんも、母さんも、帰って来なかったのか」
このホワイトボードは、一度も使われていない。
両親は、放任主義なのか?無視なのか?
いずれにせよ、あまり関心のないように見える。
仕方なく、学校へ行った。
いつも通り、誰も僕に関心を示さない。
まるで、背景の一角だ・・・
僕も、気にとめないので、むしろありがたい。
いつも、ひとりで行動しているので、それに慣れたのか?
(そういうや、里美と話したが、人と会話したのは、いつ以来だろう・・・
思い出せない・・・)
成績は可も不可もなくといった感じだが。運動神経は皆無。
運動会などで、負けると僕のせいにされた。
さすがに、高校ともなると面と向かっては言わないが、陰では言われているだろう。
でも、里美の言っていた事が気になる。
「君を変える」
どう変えてくれるのだ?
「準備に一週間かかるから」
そう言っていた。
その一週間がやけに長く感じた。
これは、相対性理論の考え方らしいが、詳しくは知らない。
で、その一週間が過ぎた頃、帰宅すると、めずらしく両親が揃ってた。
そして、居間に呼ばれ、重大な話をされた。
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