Episode3 骨折ぼきぼきの恐怖(前編)

2019年は成人の日に関連して1月14日〜1月16日三連休になりました。まだ正月ぼけしてる私にとって、これはありがたい連休になる、筈だったんですが、今年最強の不幸に直面することになってしまいましたとさ。


1月15日は日曜日、とってもよい湯加減の湯舟にはお気に入りの入浴剤。森林の中のような香りの湯舟に浸かりながら思った事は、上がったらビール飲もうで自ずと目尻が緩む。


で、


さーて、そろそろ出ましょうかと湯舟に立ち上がり右足を出した瞬間、足の親指が湯舟の縁に引っかかりそのまま転倒。何が起こったのか分からないままふらりと立ち上がると、タオルで体を拭いて部屋に戻って着替えてから鏡を見たらば右目の縁がぼっこり晴れ上がり、かなり広い範囲が真紫に腫れ上がっている。まるで試合後のボクサーみたく。暫くして今度は右足が張れているのにも気がついて、私はひたすら混乱しパニック状態に突入。


そして10分くらい過ぎた頃、右足に激痛が走って立ち上がることすら出来なくなり自力で動くこともままならずな状態に陥ってしまいました。


不幸な事にその日は日曜日で月曜日は成人の日。開いてる病院など有る訳もなく

かと言って救急車を呼ぶ勇気もなく、その日は様子見、続いて月曜日も祝日なのでふたたび様子見。そして向かえた火曜日、勤め先に連絡しておやすみをいただき、近所の総合病院で診察して頂いたのですよ。


実はその日、足の痛みは結構引いてて痛み止めなんか飲めば明日から出社できるじゃんとかよからぬ事を考えたんですが、いや、ここははっきりしておいた方が良い。それに病院でもらう薬の方が劇的に効くじゃん。第一、単なる打撲とか捻挫見たいな症状なだけの方が確率的に高いよねって思って診察を受けたんですが・・・


「骨折してますね、正確に言うと右リスラン関節脱臼骨折と言う奴です」


医師はパソコンのモニターに映ったレントゲン写真を見てさらりとそう申しました。


「足の甲に有る関節が全体的に右側にずれてて、砕けた骨もいくつか見られますから、手術して戻さないといけませんね」


そう言いながら医師はポケットから携帯を取り出すと、どこかと話を始め、その合間に私に向かってこうおっしゃいました。


「手術室が空いてれば、すぐに手術できますからね」


うわぁ、先生ちょっとまって下さいな。私にも心の準備とか言う物もあって、いきなり手術というのはいくらなんでも困る訳ですよ。そういえば昔、同じような事があったなぁ。お腹がしくしく痛いのが治らなくて病院言ったら「盲腸」って言われ、問答無用で手術室に叩き込まれたなぁ。勤め先では私が行方不明になったって大騒ぎになって、数人で自宅まで様子を見来たんだそうで、彼らは「腐敗臭はしませんでした」と私の上司に報告したそうな。結局、なんとか起き上がれるようになって連絡して一段落となったのですが、今回もそうなるのかって、思い切りびびりました。


「今空いてる手術室はないみたいですね、別の病院と連絡してみたんですが、22日なら空いてるようなのでそこで手術しましょう」


と言うお言葉に感謝感激しながら当日は痛み止めをもらって自宅に帰ることが出来ました。


と、言う訳で今日はここまで、後編に続くぞっ♪♪

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