崩壊

気持ちも落ち着いたのでひさびさにメールでもと書き出したのだが、思ったように言葉がうまく出てこない。


あげくダムが崩壊したように溜まった思いが一気に溢れ出した。


おかげで部屋中言葉だらけになり僕は言葉の渦に巻き込まれる。


はやくつまった言葉を取り除かないと表まで溢れ出してはまた面倒なことになりかねない。


それどころかこの部屋はこれだけの言葉の重さに耐え切れるかどうか。


とりあえず流されないように近くにあった椅子に手を伸ばす。


真横をいつかのさよならが通り過ぎる。


いくつもの言い訳をかき分けながら僕は渦の中心を目指す。


ほぼ部屋の中央にたどり着くと回りはほとんど泣き言ばかりになる。


息を止めると僕は深く潜り込んだ。


そして出口をふさいでた嘘を取り除く。

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