第19話 悶々とした夜と 上

 深夜…、犬の遠吠えや吠える声に虚ろっていると、部屋をノックする音が聞こえた。

 アサトは、ゆっくりと上体を起こし扉を見て、誰だろう…と思いながら扉に向かった。

 部屋の扉を開けて確認をする。

 そこには寝間着なのだろう、短いパンツと少しふわっと感のある上着を着て、枕を抱きしめているシスティナが立っていた。


 「どうしたの?」と聞くと、すこし俯いて、「今夜、ここで寝ていいですか?」と言葉にした。

 その言葉に心臓が壊れそうな鼓動を発し始める。

 「え、…えぇ…ど…どうして?」と言うと、「オーク…」と小さな声で言葉にした。


 そうなのか…たぶん、さっきまで話しているのを気にしているんだ、そうだよね。

 目の前に拉致をされたパーティーの子がいて、その仲間が壊れそうになっているんだもんね、そして、クラウトの言葉…。

 貢物…そして、いつ来るか分からない襲撃への恐怖を考えれば…。


 廊下には、タイロンのいびきが響いている。


 こんな状況でも高いびきとは…インシュアなみだ…。


 アサトはちいさく微笑みながら中に招いた。

 「システィナさんは、ベッドで寝て…ぼくは…」と辺りを見渡すと、横になれるところは床しかなかった。

 「…とりあえず、ゆかで…」と言うと、「…隣でもいいです…」と少し頬を赤らめて言葉にした。

 その言葉に…股間に血が集るような感覚が走った。


 …まずい!


 「あ…う…うん。」と言いながら気づかれないように股間を押さえるが、それが…その手が当たった刺激で体の中の血が活性化を始めている。

 「じゃ…好きな方へ…」と言うと、システィナは窓際の方へと進み、そこからベッドに横になった、と思ったら、場所を廊下側へと移動した。


 「…窓…怖いから、こっちにする。」と言い、自分の枕を置きその場に横たわった。

 アサトは、窓際に行くとゆっくりベッドに入り窓の方を向く。

 背中越しに、システィナの温かい体温が伝わって来る。

 シングルのベッドなので少し狭いが、ベッドの端によって窓の外を見た。


 女の人と…一緒に寝ている…それだけで…


 システィナの体温と少し甘い香りがアサトを変な感情へと向けていた、もし…このまま…。

 「アサト君?」とシスティナが声をかけて来た。

 「う…うん?」と返すアサト。

 「狭かったら言って、わたし…」と言うと、「大丈夫だよ」と咄嗟にこたえるアサト。


 …ってか、どこが!落ちそうだし…悶々するし…。


 「…少し…狭いかな…ちょっと当たってもいい?」と聞くと、小さく「うん」と答えるシスティナ。

 少し体を中央に寄せるとシスティナの背中が当たった。

 「そっちは大丈夫?」と聞いてみる。

 「うん…大丈夫だけど…もうちょっと寄っていいかな…」と答えて来た。


 OK!!!!!!!!!!と、別のアサトが心の中で親指を立てていた。


 「…いいよ」と言うと、もぞもぞとシスティナの背中が当たって来た。

 「大丈夫?」と聞かれ、アサトは「うん」と答える。


 あぁ~神様…僕は悪い子です、今すぐに…システィナにエッチな事しちゃいそうです…してしまったら…。


 「ねぇ~、アサト君は…初めて?」とシスティナが言うと、「えぇ?」と答えた。


 初めてって…何が…あれが…もしかして…えぇ~~、するの、できるの?…やれるの…、たしかにシスティナのおっぱいは…大きい…あぁ~、あの胸…おっぱい…どうなの?どういう形をしているの…えぇ?揉んでいいのかな…乳首…吸っていいのかな…いいのかな…


 「宿屋に泊まるの…」と言葉にした。


 へぇ~~~、そうですよね…そうですよね……、そんな簡単にそっちにはいかないですよね。行っちゃまずいですよね…そりゃ…お互い仲間ですから…ここでこんなことやったら…明日は、どうにかなっちゃいそうですよね…。


 「う…うん。そういえば、お金払って泊まるのは初めてだね」と冷静を装って答えた。

 「そっか…わたしも初めて…なんか、ゆっくり寝られると思ったけど…オーク…怖いな…」と言うと、アサトも小さく頷きながら「そうだね…」と答えた。

 すこし間が開いて

 「ごめんね…」と小さく言葉にして、布団を頭からかぶった。


 いえいえ…どういたしまして…って言うか…いいのか悪いのか…あぁ…もうどうにでもなってしまえって行動出来たらいんだけど…まさか…おっぱい触らして…なんて言えないし……。


 と思っていると、股間が熱くなり、システィナの体温を感じるだけで、爆発しそうなほどに大きくなっているのがわかった。


 …てか、これ良くないでしょ!


 「いいよ。僕が出来る事はなんでもするって言っているんだから…」と言う。


 そう、エッチな事でもいいよって…


 「ありがとう…、おやすみ」とシスティナが答えた。


 …って、おやすみ?もう終わり?

 もう終わり…って、終わりでしょ…そりゃそうでしょう…仲間だから…。

 寝るよ…寝ますよ…おやすみなさいです…よ。


 悶々としている中で気が付けば寝入っていた。

 ふと目が覚めると、窓の外はまだ暗く、外の篝火の光が部屋に差し込んでいる。

 タイロンのいびきだろうか、なにかウシガエルのような音が聞こえる。

 体の痛さに少しだけ寝返りを打つと、そこには!!

 システィナがこちらを向いて寝ていた。


 …やば!ってか…え?えぇ…。


 心臓の音が大きくなり、体全体が鼓動で動いているようであった。


 ドキドキドキドキドキドキ…。


 仰向けになってちらっとシスティナを見ると、こちらに少し体勢を向けていた。

 あどけなさの残る寝顔がそこにある、そして、仰向けになった時にシスティナの胸に肘が当たった。

 弾力のある胸の感触があった。

 恐る恐るその方向を見ると、胸に小さな突起物が見えた、それは…乳首です。


 はい…本物のちっぃくぅぅびです。

 ありがとうございます。

 この状況は…。


 ちらっとシスティナの顔を見ると、小さな息を吐きながら眠っていた。


 …、…、……、………。はい、ごめんなさい!


 寝返りをうった振りをして左の手を胸に当ててみて…。


 もし…起きたら、寝たふりで寝返りを打てばいい…そうだ…その作戦で行こう!


 当てた手にちょっと力をいれてみる…が反応がない。なので、すこし揉んでみると…システィナの胸は柔らかく、そして弾力のいい胸であった。

 掌よりも胸の面積は大きい。


 幸せ…。


 何度か揉んでいると、下半身がやっぱり大人になっていた。

 今度は手を放して、乳首を人差し指で触れると…、「…う…ン…」とシスティナが声を出す…。


 マヅっと、ちょっと離して様子を伺うが、起きてこない…なら…と思い。


 少し転がしてみると、みるみるうちに固くなってきた。

 それを摘まんでみると…その小さな乳首の固さになんか…ムラムラが止まらなくなってくる…。

 「はぁ…ン…ンン…」とシスティナが声を上げ始めた…あぁ…あぁ…神様…と思い。

 思わず、その場で丸まって…服の上から乳首を吸ってみる…と同時に起き上がった。


 すると…。

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