第7話 カウンセリング前日の夜
文香ちゃんは、しばらくのお母さんの実家に行っている。
しかしながら、一日に何度もメールや電話があり、彼女の声を聞くことでぼくは心がなごみました。
明日は初めてのカウンセリングの日、この前にもらった事前アンケート用紙に記入を始めた。
なんだかねっ、すこしぼくながらに不審な問いかけがありましたが、そのことは明日聞けばいいと思い、そのまま書き込んだ。
「歩、ひとりで病院に行けるよねっ」
「なんで?」
「母さん、明日は急に仕事が入ったから、送り迎えが出来ないのっ」
「うん、わかった 10時からだから、大丈夫」
「駅までは自転車で行って、それから大学病院行のバスに乗れば良いから はい、これバス代とお昼代 ムダ遣いはダメよっ」
「わかったよ~」
「ナニかあったら、すぐに電話ちょうだいねっ」
部屋に戻り、文香ちゃんのスマホに電話をかけた。
「明日、初めてのカウンセリングなんだぁ~」
「そうなんだっ でも、いまのカラダの具合が悪いからって、カウンセリングは必要なのっ?」
「ぼくには。解らないんだけれど、担当の先生が精神的なこともあるからって、受けなさいって勧められたの」
「じゃっ、仕方がないよねっ」
そんな感じで、20分あまり文香ちゃんとお話をした。
「文香ちゃん、おやすみ」
「あゆ君、おやすみ 明日の朝、モーニングコールしてあげるよ 何時がイイ?」
「う~ん、7時に起こして おねがい」
「わかったぁ~ じゃっ、おやすみなさい」
ベッドに横になり目を閉じると、文香ちゃんの笑顔が浮かんでくる。
もう、何日会っていないのかなっ?
「早く会いたいなぁ~~」と思いつつ、自然に眠りにつきました。
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