第6話 病院受診 !?

一学期も無事に終わり、春休みに入りました。


歩は学年末の試験を前後してカラダの不調を感じ、母親に連れられて市内の総合病院を訪ねた。

内科のドクターは、思春期の心とカラダの成長によるモノと中学生活1年間の精神的な疲労、そして少し風邪気味だと診断した。

いくつかの内服薬が処方され、少し遠くにある大学病院での受診を勧められて、紹介状を書いてもらいました。


「お母さん、ぼくのカラダってお兄ちゃんのあの頃と比べて小さくない? で、充にも背を越されて・・・」

「大丈夫 心配ないよっ 剛も渉(わたる)も、歩と違っていろんなスポーツしてるでしょっ だから、カラダの成長も早いの 歩もナニか好きなスポーツしてみる?」

「イヤ ぼくは机に向かって本を読んだり書いたりするのが大好きだし、ナニをやっても他人と比べられて幻滅するのはぼく、だからイヤだよ~」

「歩はお母さん似だねっ どんな本を読みたいの? それとも何か詩とかかいてるの?」


お母さんの運転でお家に着いた。

「お部屋を暖かくしてゆっくりしてなさい それとお薬も忘れないのよっ」

と言い、帰る途中のコンビニで買ったサンドイッチとコーンスープを出してくれた。


スマホを見るとメールが入っていた。

「あゆ君、病院どうだった? おかしな病気でもないよねっ」

読み終えて、さっそく文香ちゃんのスマホにメールを入れた。


「ぼくだよ~、 少し前に帰ってきた たいしたことはないんだけれど、沢山のお薬を処方されて、その上に週1回のカウンセリングがあるの 心配かけてゴメン」と。


この日の文香ちゃんは、お母さんの実家に用事があってお泊りを含めて出かけてるので、電話は出来ないと思いメールを待った。

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