第5話 比較・・・

年が明けて三学期が始まりました。

多くの男子の友達は声変わりが始まり、ヒゲや体毛が生えはじめスポーツを始めた男子は筋肉も目立ち始めてきた。


でも・・・、ぼくは !?


声変わりはまだ始まっていない。 いまだに女子みたいな高い声、面と向かってしゃべればぼくの顔を見ていれば男子って解りますが、電話だと声だけで判断されちゃって、これまでに何度か説明したこともあります。


文香ちゃんとの関係は、周りがうらやむくらいの関係が続いていて、そのことに関して、ぼくは満足していますが、デートのたびにぼくのカラダに触れてきて、少し不満気?な表情も 童顔で女顔 つまり幼いように見られて、その上にカラダの脂肪が落ちずに幼児体型の男の子だから、いつ嫌われてしまうのかなって? それは心配で心配で...。


一年前の制服の採寸した時と比べ、身長はほとんど伸びておらす、カラダのほとんどのサイズは変わっていません。


「ねっ、歩君 お兄さんって背が高いよねっ お父さん似なのかなっ?」

「お父さんもお母さんも、背が高いよっ ぼく体型はお母さん似でもナイ でも、顔の作りや体型って、若い頃のお母さんに似てるって言われるんだ」

「そうなんだぁ~ でもさっ カラダの成長ってヒトそれぞれだし、いいんじゃないのっ 気にしないで...」

「文香ちゃん ありがとうねっ 最近 女の子らしくなったねっ ごめん 女の子じゃなくって素敵な女性だよ」

「ありがと~ すこしお胸が成長したし、お尻だってねっ 脂肪・・・皮下脂肪が増えて、下着や制服もすこしサイズがねっ・・・」


ぼくは、文香ちゃんのカラダをアタマの先から脚の先まで眺めて、

『羨ましぃ~』って、思った。


男の子のカラダと女の子のカラダ、

『ぼくのカラダ・・・、比較してみた』


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