第4話 気になるぅ~

『女子の制服を着たら、きっと似合うはず‼』と、

千春に言われた言葉が気になっている。


ぼくの出生時の時の姿のヒミツ(?)が思い出されます。


「ぼくは男? 女?」 また、あの時のことがよみがえってきた。


きちんとというか、股間には男の子のシルシはちゃんとあるし、

でも、いつまでも幼顔っていうか女顔が続くのか・・・が不安で仕方がない。


しかし何事もなく中学生活初めての夏休みを迎えた。


近所の小学校時代のお友達とも、いまの中学のお友達とも遊ぶこともできたし、

なんといっても、初めて気になる女の子が出来たことが、歩にとっての成長でした。


夏休みを終え二学期になり、志望クラスの提出と面接が行われた。


「歩君は、一学期に聞いた通り志望は文系のクラスでイイですか?」

「はい、ぼくは理系は苦手だし、スポーツって言うか運動もダメだから、文系でお願いします」

「文系に入っても、基本的には理系の勉強もしないとイケナイし、体育も同じ それでもいい?」

「はい、それで結構です」

と、簡単に面接が終わり、数日後には新しいクラス分けが発表されて文系への異動がきまりました。


夏休みに気になりはじめた女子・・・、文香も同じく文系で同じクラスになった。


「文香ちゃん、同じクラスになれたねっ」

「歩君が文系に・・・って聞いてたから、わたしも文系にしたの」

小さな声で話してると、それを聞いた女子も男子もぼくたちをはやし立てた。


やがてお休みの日には、お互いに用事がなければデートをするようになった。

そして、二学期の期末試験が終わった日のデートで、

初めて

「ぼく、文香ちゃんが好き・・・」と言うと、

コクリと頷いた彼女から

「わたしもよっ・・・ だからキスして」と目を閉じた。


ふたりにとって、生まれて初めてのキス、

大人で言う舌を絡ませるなんてことはなく、クチビルを合わせる・重ねるような、

初めての口付けとしてはごく普通のキス...。


初めてのキスを終えた後、歩は・・・、

「文香ちゃんのクチビル 柔らかだった 彼女は ぼくのクチビルをどう感じたのかなっ?」

と、あの時のことを思い出しながら、自分自身のクチビルを触ってみた。

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