第40話 女神様の干渉

「お父様──魔王の無限再誕も、規則逸脱チートの結果と言えるそうです。魔将軍オセも、存在自体が規則逸脱チートにあたります」


ヴァルナの補足。

存在自体が規則逸脱チート

格好良いな。


「まあ、全てが想定通りだと面白くないので、女神様も客人まれびとを許容したり、能力スキルを与えて異世界から転生させたりするんですけどね」


マリンが言う。

マリンは女神様の暇潰し目的で転生させられたのか。

なのに一般市民として暮らしていたのか。

まあ、地味に文化侵略はしていたみたいだが。


「んん?女神様が異世界転生される事が有るのか?そんな事実があるのであれば、これからは異世界転移者以外にも気をつけねば」


レミアが話に入ってくる。

話についてきてたのか。


「ほうほう、マリン殿。そんな事が有るんだね。具体的に誰か知っていたりするのかな?」


フィンがマリンに尋ねる。

薄々勘付いてそう。


「私が聞いた話では、千年前に実例があったそうです。旅人さんから聞いたのですが。その方も他の冒険者仲間さんから聞いたそうです」


マリンが思い出す様に言う。

誤魔化しモード。


「千年前は知らないですが、16年前に御神がこの世界に干渉されたのは観測されてますね」


ヴァルナが言う。

魔族の研究者、優秀ですね。


「ふーん。マリンは16歳なんだ。僕と一緒だね」


フィンが言う。

薄々、と言うより、既に確信してるな。

マリンは笑顔だが、汗だくだくだ。


「16年前?!何と言うこと・・・魔王を倒したら、次は転生者を探し出さねば。我々王家が把握してない異世界知識保有者がいるのは、極めてまずい・・・」


レミアが真剣な声音で言う。

えらくこだわるね。

日本の文化流入したって良いじゃん?

面白い物、便利な物、美味しい物・・・そう毛嫌いしなくても色々有りますよ。


まだ日は高い。

レベルが上がった恩恵で、まだ体力に余裕がある。

今日は大分進めそうだ。


--


「だめ・・・これ以上は御容赦を・・・」


ヴァルナの哀願・・・上気した顔、艶っぽい声。

肌がじっとりと湿っている。


「駄目だ、続けろ」


俺の命令。


びくん


ヴァルナが痙攣し・・・泣きそうな声で続ける。


「私のいやらしい──に、ご主人様の立派な──が」


ヴァルナが続ける。


最初に会った時、明らかに本気で戦ってなかった理由を聞いたのだが。

朝から、と言うか前日から発情していたらしく、エロい妄想で頭がいっぱいだったらしい。

魔族の生態──性態?の一種なのだろうか?

で、俺に会った瞬間、イロイロと妄想が爆発して、何もできなくなったそうだ。


で、どんな妄想だったのか話して貰っている。


「お前、本当にエロいな」


「ち、違うんです!普段はこうじゃないんです!こんなの初めてです!」


俺の指摘を、ヴァルナが必死に否定してくる。

違うのか。


フィンとの約束で、昼間は真面目に行軍している。

だが、夜の時間は話が別だ。

少しくらい楽しませて貰う。


夜は3時間交代。

自然と2人きりになるので、日替わりで楽しませて貰っている。


「続きは?」


「もう・・・許して下さい・・・酷い・・・」


ヴァルナが目を閉じ、涙を流す。


「嫌なのかどうか、答えろ」


「大変興奮して気持ち良くなっています──鬼ぃ!」


俺の命令に従い、吐露する。

やっぱり喜んでやがる。

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