~Epilogue~

 寝ている俺の顔に、彼女のさらりと肌触りのいい髪が触れる。

俺はいつものように、優しく撫で、頭をポンポンとする。

彼女は俺の胸に顔をうずめ、舌でなぞる。ツンと鋭利な牙があたる。

あ、ヤバい。早く止めないと、俺が大変なことになる。本当は、もう少し寝てたかったけど……。仕方ない。重いまぶたをこすり、彼女に微笑む。


「……おはよう、雅」

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初心男ヰ 逢柳 都 @red-cat

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