1月21日 菓子先輩のおいしいレシピ【読書感想】

 ずっと気になっていた本だったのだけれど、今日、偶然家族の本棚にあるのを見つけて読みました。

 サインのほかに落款もあり、とても可愛らしい雰囲気が読む前からビシビシ伝わってきます。


 ストーリー紹介(「BOOK」データベースより)

友達作りが苦手な高1の小鳥遊たかなしこむぎは、今日もひとりぼっち。落ち込んで食欲もなかった。すると謎の先輩が現れ「あったかいスープをごちそうしてあげる」と強引に調理室へと誘い出す。彼女は料理部部長の菓子先輩。割烹着が似合うお母さんみたいにあったかい人だった。先輩の作る料理に勇気づけられ、徐々に友達が増えていくこむぎ。しかしある時、想像もしなかった先輩の“秘密”を知ってしまい―。みんなを元気にするレシピの裏に潜む、切ない真実を知った時、優しい涙が溢れ出す。


 登場人物に悪い人は出てこなく、みんな互いの事を思いやれる人ばかり。

 ほんの数ページ読んだだけで、行間からにじみ出る優しさや細やかな心遣いが伝わってきます。

 伏線の張り方や回収も丁寧で、最後まで安心して読める本です。


 中高生のころって、こういう本に出会うとぎゅっと心をつかまれるよねぇ……。

 そんなことを思いながら読みました。


 背表紙部分の帯にある

 『心を救うおいしい物語』

が的を射てます。

 

 仕事や人間関係や勉強等で心が疲れたときに読むと、きっと心が落ち着き安らぐでしょう。

 私もカボチャ料理を作りたくなりました。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る