DAY15 今後

 次に開かれた彼女の口からは少年については語られなかった

「君の能力はちょっとばかり特殊なんだ。僕的には君にはこのまま僕と不思議談義をしてほしい。その方が君にとっても僕にとっても都合がいいんだよ」

「それじゃ何にも分からないぞ。僕の能力って一体何なんだ? 能力があるのなら僕も戦えるってことじゃないのか?」

「さっきも言ったように君の能力はちょっとばかり特殊なんだよ。考え方が大切なんだ。だからこそ今は戦わずに僕と話すことで色々な考え方を知ってほしい。それに、少なくとも君が一人でいるよりも僕とたほうが安全だと思うよ?」

 そういう彼女の周りに、明らかにこの世のものとは思えない、僕が夢の中で見た、黄金の円が現れる。

 僕はため息をつく。

「そうするか」

 それ以外の選択肢は無かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る