「君は僕が神に相応しいと言ったね。なんでそう思うんだい？僕には能力も何もない上に現状すら理解できていないというのに」

「「わたし」がそう思ったのは単なる直感です。その方が良いと思ったんです。ですがあなたは人間です」

「君もだろう？」

“ですがあなたは人間”これはどういう意味だ？ですが、の部分も気になるが、能力を持った者は人間じゃないっていうのか？

「「私」は違います。人間は能力を二つ持つ生命体だと聞いています。あなたの能力、一つ目は“想造（そうぞう）”です。作りたいものをハッキリと思い浮かべる必要がありますが、“モノ”を創り出せます。二つ目は“意思”です。こちらについては「私」の能力でもよく分かりませんが、きっとあなたの力になってくれるはずです」

　僕は少女ちゃんが何を言っているのか分からなかた。

　混乱の歯車の加速度が増す一方の中、さっきの二人組がやってきた。