Day2&Day2=Day1 会合

 アレがやってきたのははボクがある計画を立てているときだった。


 彼に出会ったのは「私」が「わたし」を探して旅をしているときでした。



「君は、何だい?」

ボクはこんな質問をせずともこの少女が何者かを知っていた。この質問は少女の認識を探るためだ。

「『わたし』は……『私』……です。あなたは?」

「ボクはボク。君は、何をしているんだい? こんな醜い世界で」

「醜い? こんなに生命があるのに? あ、えっと『私』は探し物をしているの。」

「それなら沢山のモノと話すと良いだろう。見ての通りここには沢山あるからね」



 この中にボクの後を継いだ“神”が居るはずだ。そいつから神の力を奪い取る。まずは、そこからだ。


 本当。こんなにたくさんの人が居るのなら、「わたし」の分からないことを分かる人が居るかもしれない。



「じゃあ、ボクはこの辺にいるから、何か分からないことがあれば此処に来るんだよ」

そう言ってボクはこの少女にボクの居場所の示された地図を渡す。

遠からずこの少女はここに戻ってくるだろう。ボクのために。

「分かりました。ありがとうございます」

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