第3話 第二試験・鍵

「 それでは、 第二試験開始」


「第二試験の制限時間は25分か。

カバンここに置いていこう。

その方が動きやすいだろ」


「まずは教室の鍵を取ってこないとね」


「保管庫って鍵かかってなかったか?」


「だからそれを開ける鍵を事務室の道具箱にある物で作ってくる。舞彩、鍵穴の形覚えられるか?」


「やったこと無いけど、たぶん出来ると思う」


「職員室の扉開いてるぞ?」


「え、誰かいるってこと?」


「わからない。慎重にいこう」


ガサガサという音が聞こえる


「俺が気を引くからその間に頼む」


「わかった、気をつけて」


中に入ると何かの影


「ガァァァァァァァァァァァ!」


「何だコイツ!?」


「大翔!優磨!逃げろ!!」


「えぇーーー!!!!」


職員室に駆け込む舞彩


「なんなんだよ!あのカイブツ!?3m以上あるんじゃねえか?」


「まず、アイツをどうにかしないと落ち着いて作業できそうにないな」


「なら、俺が囮になってやる」


「僕も手伝うよ」


「いや、危険すぎる。

何か他の方法を…」


「あと22分だぞ。

保管庫を壊すわけにはいかねえし、鍵はお前しか 作れない。それなりに時間かかるだろ?」


「これしかな いね」「………すまない。頼む」


「おう!」


「鍵は頼んだよ」


「ああ、任せろ!」


「形覚えたよ!」


「よし、事務室に行くぞっ!」


「わかった!」


階段を駆け下りて一階へ

事務室の窓には鍵がない。身を縮めて中に入る


「こんな感じだったよ」


「ありがとう。

鍵穴の深さまでわかったんだな」


「たぶんそのくらいだと思う。作れそう?」


「これだけ細かく書いてくれてるから大丈夫だよ。

それに、大翔と優磨が危険な役を引き受けてくれたんだ。必ず作ってみせる」

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