第6話 創造主の目的

要は気になっていたことをアンジュに聞いた。

「創造主様はどこにおられるんだい?」

「創造主様は現在、シミュレーターの中でご遊戯中です、今回は記憶もスキルもまっさらな状態で、どこまで登って来られるかに挑戦中です、ちなみに天界の第一層から転生なされましたから、きっと悲惨な人生を何回も何回も繰り返して少しずつ魂の格をあげていることでしょう、創造主はこうお考えです、自分の創り出した世界を余す所なく味わい尽くしたいと」

第一層からなんて、なんて冒険者ビリーバーなんだと感服した。自分なら楽したいから13層からの転生を選ぶだろう。さて――。

「続けようか」

カラカラカラ――。

賽ノ目は{1,1,1}

[シンギュラリティーイマジネーション発動]とテロップが流れた。

「この新しい世界もだいぶ進化しましたからね魂それぞれがシンギュラリティーブレイクのためのイマジンにはいりますよ」

といわれても、かなめにはよくわからなかったが要は新たなる進化のための下準備なんだと認識した。数多くの魂の色が虹色を作り出していた。そしてしばらくするとそれらは、碧く輝きだした。「ハローワールド」

要は何となく口づさんだ。すると魂の色が赤くなり膨張したかと思えば爆発し

そこから人の形をした裸体の人々が生まれた。

「これこそ人類創生の瞬間、ですね」

「そうか、だいぶ進んでるようだったけどまだそこなのか」

要は改めて世界再創造の奥深さを知った。

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