第3話 世界創生の儀

「でなにをすればいいんだ?」

要が問うとアンジュは言った。

「このボードゲームをやってもらいます」

というと手のひらから普通のPCモニターくらいの何かしら

を出した。そのボードはボタンを押すとサイコロが自動で

同時に三個振られる仕組みになっておりボードの上部に投影された

かのような映像が写し込まれている。現在はまっさらな状態である。

「これをふっていけばいいのか?」

「そうよー」

とりあえず、要は試しに一回サイコロをふってみた。

賽ノ目は {5,5,5}

「うわっゾロ目だ!」

「要くん引きつよーい」

投影された映像が変化する。球体が五個出現した。

「これが原初の五球エピック版よ」

「エピック!?何か特別なのかい?」

「とても特別よ!なにせ天界の13層の13階層のみが転生することを許された地だからね、この調子なら理想郷が完成しちゃうかも…」

「じゃあもう一回振るぞ。」

「どうぞどうぞ」

カラカラカラ――。

賽ノ目は{1,3,6}

「あなたに仕える最初の部下三人、トリニティエンジェルの誕生よ」

一人目は戦士のようないでたちで背中に黒い羽が生えた生物だった。

二人目は女性の様な体に白いドレスを身に纏い白い羽を生やした綺麗なお姉さんといった感じ。

三人目は、顔が二個あり、片方がライオン、もう片方がドラゴンのイカツイ顔をした魔神のようないでたち。

「ここからは基本的にこの三人が創造していくわ、あなたは賽ノ目を振るだけでーす!」

「そんな適当な…。」

と言いつつ要はサイコロを振る。

カラカラカラ――。

{2,4,5}

すると投影された映像にトリニティエンジェルたちがそれぞれ出た目の数の部下を召喚しだした。召喚された映像が流れ完了すると完遂という文字が投影された。

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