第8話 金が好きな男 お茶会

「あら、シェーナ。お帰りなさい」

バラ園ではお茶会が開かれた。

青いドレスの少女が、赤いドレスの少女をもてなしていた。

「いかがでしたか、お姉様。

 シェーナの仕事ぶりは?」

赤いドレスの裾を摘み、シェーナは姉に挨拶をした。

「ええ。とても愉快でしたわ。

 これからはわたくしと共に仕事をする事を許しますわ」

少女たちの可憐な声がバラ園に響く。

とても美しい光景がバラ園にあった。

貴族のような優雅な空間。

「わたくしの可愛い可愛いシェーナ。

 次は趣を変えて見ましょう。醜い願いではなく

 宝石のような願い。

 その願いが正しきものであるか、わたくし達で飽きるまで愛でましょう」

美しきバラ園で神の遣いは談笑する。

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