どこぞの婆さんが失踪する夢。
猫店。
第1話
この家のおばあさんが行方不明になった
おそらく家出をしたのだと思う
私たちは探すように依頼されたのか
マンションの一室でその息子であろう人物と話していた
息子は高齢の母親の行方がわからないことにあまり興味がないようにみえた
「後悔しないようにね・・」
私はそう言い残して
部屋の窓から飛び降りた
後悔しないようにね、とは
偉そうな物言いだな
ひとさまの親子関係なんて他人にわかるはずもないのに。
♦
さて、私の持つこのチタンの指輪は空気抵抗をコントロールして
どんな高いところから飛び降りても痛くなく着地できる代物らしいが
まだ一回も成功したことがないのに
カッコつけてこんな高いところから試さなくてもよかったんじゃーーー!!!???
と、心の中で叫びながらもギリギリのところで着地に成功した。
たったの3階だったので練習にはちょうどよかったようだった。
ん、ここ3階だったのか
もっと高い所にいたと思ったんだけど・・・
♦
しばらくすると駅についた
800円くらいの切符を買った
これはあとで経費でおりるんだろうか
そればかり心配で・・
私の相棒は、なにか変わった切符をみつけた
この相棒、俺のものは俺のもの
おまえのものも俺のもの
気質である。
「「青春夜空ツアー」」
ふむ、この切符を買うとなにやらサプライズな旅を楽しめるらしい
最近流行のミステリーツアーですかね?
んー6800円!?
高い
買うの!?買わないの!?
買うならさっきの800円の切符キャンセルしてくるよ!どうするの??
(なんかいつもみる光景だ)
私が相棒に詰め寄る
我々が迷っていると
駅員さんのほうから声をかけてくれ
青春夜空ツアーの切符に変えてくれた
青春夜空ツアーのお客様には
とっても大きな四角い白い箱が渡される
中は、4人乗りの自転車に似たような形状のものだった
え、これでいくのか?
楽しそうだけどいま仕事中だから時間ないしー・・・
やっぱり夜空ツアーはキャンセルしよう!
乗ってみたかったその自転車に
相棒は一瞬だけ跨っていた
ずるい・・
駅員さんは青春夜空ツアーをキャンセルさせてくれ
最初の800円の切符を返してくれた
おしまい
おばあさんはどうなったんだ
ありがとうございました
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2016年6月にみた夢。
どこぞの婆さんが失踪する夢。 猫店。 @nekot_en
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