第11話 お風呂
私は緊張しながら向日葵の部屋に荷物を置き、お風呂場に向かっていた。
今日プールで散々見合ったとは言え、やはりお風呂となると水着とはまた違う恥ずかしさが、私はある気がする。
そんなことを考えているうちに、お風呂場についてしまった。
すると向日葵はつくやいなや、すぐに服を脱ぎ始めた。
豊満な胸に服が引っかかり、引っかかっていた服が胸から外れると、その大きな胸が大きく揺れた。
私はその状況をまじまじと見てしまうと、なんだか恥ずかしくなり目線を向日葵から外した。
向日葵は私が目線を外したのに気づくと、私が向日葵を見なくとも伝わってくるぐらいに、表情をニヤっとした。
「葵ー、散々プールで見合ったのにまだ恥ずかしいの?」
私がさっきまで考えてたことを、わざわざ口に出してくれてありがとうとお礼をしつつ、照れを丸出しで否定する。
「別に恥ずかしくなんてないし」
私はそう言いながら、勇気を振り絞って服を脱ぎ始めた。
上の服は下着以外は脱ぎ終わった状態で、向日葵を見てみると向日葵は手の指をランダムに動かしていた。
「ちょっと葵ー、お願いがあるんだけど」
息をあげながらそう言ってきた向日葵に私は、恐る恐る「なに?」と聞き返した。
「ちょっと触らせてー!」
そう言いながら向日葵は私の返答を待たずに、足を進めてくる。
私は何も抵抗できずに、そのまま立っていることしかできなかった。
向日葵は私に手が届く距離まで、近づくと手を伸ばしてきた。
「やっぱり葵の胸揉むのはは気持ちいいなー」
向日葵は本当に嬉しそうに胸を揉んでいた、少し向日葵に危ない雰囲気を感じてしまったが、とりあえず心に潜め私は絶対この後やり返すと心に誓った。
しばらく揉んで満足したのか、向日葵は私から手を離しふーっと息を吐きながら、自分の額を手のひらで拭っている。
私はそれを見ながら、いつのまにか恥ずかしさも消えていたので、下着までの全ての服を脱ぎ向日葵に早く入ろというふうに圧をかけた。
すると圧が効いたのか、向日葵もすぐに服を脱ぎ始めた。
私は向日葵が完全に服を脱ぎ終わるのを見ると、向日葵の手を引っ張りお風呂に入っていく。
「葵さっきまであんなに恥ずかしがってたのにどうしたの?」
後ろから向日葵のそんな声が聞こえてくるが、私は無視してお風呂の中にある椅子に向日葵を誘導する。
向日葵はきょとんとしながらも素直に、椅子に座ってくれた。
「私が背中流してあげるよ」
私が顔をニヤっとしながらそう言うと、向日葵は少し怖がりながら喋りだした。
「葵、なんか怖いよ」
私は表情を変えずに「何が?」とだけ呟きながら向日葵に手を伸ばした。
「さっきのお返しじゃー!」
私は少し大きめの声でそう言いながら、向日葵の胸を揉んでいく。
向日葵の大きな胸は揉んでいてとても、気持ちがいいというかなんというか、言葉にできないものが存在していた。
「百合さんとどこで差がついたの?」
私は揉みながら疑問に思ったことを、向日葵に質問した。
「もう知らないよそんなの! それにもう揉むのはいいでしょ」
向日葵は胸から私の手をどかし、少し照れを混じりながらそう言った。
私は名残惜しい気持ちをなんとか抑え、素直に手をどかし向日葵の背中を流し始めた。
向日葵の背中を流し終わると、当然と言えば当然、向日葵が私の背中を流すことになった。
この時少しビビりながらだったが、幸い向日葵は何もしてこずに普通に背中を流してくれた。
その後お風呂から出て、体をバスタオルで拭き、向日葵はいつも着ているであろうパジャマに着替え、私は向日葵から借りた少し前の方が広がったパジャマに着替えて、リビングに向かった。
するとそのタイミングがちょうど家のドアが開いた。
外から中に入ってきたのは⋯⋯疲れきった百合さんの姿だった。
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