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この街の図書館は意外と大きい。何故かというと冒険者がよく利用するからだ。つまり、言い方は悪いが末端まで利用するものがいるから余裕があるのである。


入場料として、50銅イェン(この国の通貨単位、1000を区切りに銅、銀、金と変わる。)を支払わなければいけないが、それよりも多くの知識を手に入れることが出来るので全く人が減ることはない。むしろ、冒険者が感謝料でチップを置いてくれる程だ。


閑話休題。図書館に着いたブレイクは50銅イェンをゲートの前で入れて図書館に入場する。目的の司書はすぐ見つかった。というか、見つけるまでもなかった。人が群れていたからだ。図書館ではあり得ない光景であった。


「皆さん、お客様がいらっしゃいましたので離れてください。え?差別?違います区別です。貴方達の悩みはそこまで急ぎでは無いようなので大丈夫です。......早く離れないと出禁にしますよ。」


司書の言葉に群れていた者達は散り散りになった。意外とフレンドリーな場所なのだなとブレイクは思った。

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