第12話 狡い女3
お風呂から上がればホットミルクが用意してあって。
「俺もシャワー借りまーす」
なんて軽い言葉を残して陽平はお風呂場へ消えていった。
全然頭の中の整理なんて出来なくて。
ここで陽平に縋ってしまったらもしかしたら、いや、きっと彼はきっと私を愛してくれる。
でも、そんな価値が私にあるとは思えなくて。
私はきっと幸せになっちゃいけないから。
だって4年もあの人の大切な人を欺いてる。
それに陽平の翔ちゃんを利用してるんだから。
どうしたら良いのか分からない。
だって私の1番はいつだってあの人なんだ。
なんて私は狡いんだろう。
考えれば考えるほど行き着く想いはそこなんだ。
ベッドでゴロゴロとしていればシャワーを終えた陽平がベッドへ潜り込んできた。
「さーなさん。」
笑い掛ける表情も声色もあの人や翔ちゃんとは違う。
甘いキスがどんどん深くなって体が芯から熱くなる。
「んぁっぁあやぁ」
思わず首を振ってしまうほどの執拗な愛撫に逃げ出したくなる。
「ん?嫌?やめましょーか?」
余裕な笑みを浮かべて手を止めてしまう陽平。こうゆう所が好きなのかも。
「やぁ……やめないでえ」
にゃっとして再開される愛撫にまた、身をよじる。
「やぁっんふぁっ……ふぁっん」
「やば、紗奈さんエロ過ぎ」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が耳に響く
イイとこを責め立てられ絶頂が近づく
「やぁっあっんぁあっ」
「いいよイッて。かわいい」
耳元で囁かれあっけなくイッた。
ベットでの陽平はやっぱりもう大人で。
息つく間もなく胎内に侵入してきたモノは
かなりの質量で。
何度受け入れても苦しいほど。
「ふぅっんぁくるしっ」
その声で一段と質量は増す。
「紗奈さんの胎内とろとろ」
その一言を合図にそろそろと動き出す。
「ひゃんっもっとゆっくりしてえっんぁっへんになるからあっ」
「いいよ変になって俺の事だけ考えてて」
子宮に響くほど激しく突き上がらられ、掻き回され、ぐちゃぐちゃにされて次第に声すら追いつかない程の快感に頭が真っ白になっていく。
「ふぁっあっあンっふぅあぅっ…ようへぇっんぁっも、むりぃっ」
激しい快感に意識を手放した。
紗奈さんが俺とのセックスで飛んじゃうのはいまにはじまったことではない。
紗奈さんには申し訳ないがそのままスパートをかけ俺も溜まった精を吐き出した。
紗奈さんの涙と汗を拭いてやり俺も隣へ寝転んだ。
スースーと可愛い寝息をたてる紗奈さんとさっきの乱れてた紗奈さんが本当に同一人物なのかと疑うほど純粋に見えた。
髪を撫でれば俺にすり寄ってきて。
その姿が愛おしくてたまらなかった。
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