第6話

望遠鏡を使っても点にしか見えない、僕の生まれた星。

もうずっと、君と一方的に話す日々が続く。

僕は君に会う為に沢山勉強をしたんだ。

周りの人はそんな僕を馬鹿にしたけれど、けれど僕の仲間は僕を助けてくれた。


沢山のことを教えてくれた。

沢山のことを学ばせてくれた。

そうして彼らは、僕より先に旅立って、それから帰ってこない。


周りの人は悼んだ。そうして僕を責めた。

お前がこんな出鱈目を言い出すから彼らは×××しまったんだ。

僕は出鱈目なんて言っていないのにそうやって否定をする。


そんな奴らが嫌になって、僕は君を探しに行った。

きっと君はいるはずなんだ。遠い、遠い、宇宙の彼方に。

僕は君を探しに行くことが出来る。その術を試さない手はあるはずがないんだ。


ロケットの窓から見えるのは恐らく、天王星だろう。

随分と遠くまで来た。この星は、つい最近まで詳細がわかっていなくて、やっと探査機を向かわせることが出来たらしい。

君の宝物は、こんなところにまで落ちていた。一体君はどこまで行ったというのだろう。


そろそろ見つかってくれないと…いいや、この話はもしもの、最後の時にでも。




君に会える日まで、1XX日。

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