010-♢03

近所の人らには白い目で見られ、まるで私を悪者のように扱う。どんどん一人になっていく。

旦那は半年前に脳梗塞で倒れ、一命をとりとめたが右半身不随になってしまった。


頼る親戚もいないし、子どももいない。

癒しは助けたこの子どもたちだ。最初は1桁だったけど、今では3桁に届きそうだ。


この子らを私は、自分の子どもだと思ってる。痛い目にあわせたくないから、一切そういうことはしてない。おかげで増えてしまったけど、、、なんとかなるさ!


今日も子供たちのご飯を用意し、旦那の介護をしつつ、子どもたちと戯れる。そんな時間が心地いい。この時間がいつまでも続いてほしいと思ってる。


家計簿に目を落とすと、それは幻想になってしまう。だから見ないことにして、子どもたちと戯れる。


机の上には、貯金が底をつきそうな状態を記した家計簿が残される。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る