007-♡03
時間はあまりない。
今日もやったきたあの人たちは、あたしを睨んでいた。
でも、あたしはあの場所でなくことしか出来ないのだ。
もう1度、あの男に出くわしたらあたしはどうなるか分からない。
例え襲ったとしても、あたしの力じゃ敵わない。
でも、この感情のをどこに持っていけばいいのか分からない。
彼は珍しい毛色をしていた。
ただそれだけの理由で、彼は親に捨てられたと言っていた。
あたしもそうなのだと、彼は教えてくれた。
その珍しい毛色は厄介ごとを引き寄せると、昔からの言い伝えでそういうことになってるらしい。
彼の気持ちにに共感して、惹かれ合った。
けど彼はある日、突然消えた。
噂によると、捕まってどこかに売られることになったらしい。
その時にはあたしは妊娠していた。彼との子が宿っていた。
あたしと同じようにこの家に世話になってる先輩はまた産めばいいのよとか言ってるけど、あたしにとっての初めての子ども。
だから先輩ほど強くなれないし、この世界の理不尽さに慣れてないし、毛色のせいで彼のように言い寄ってくるのはいない。
彼は三色の毛が生えていた。
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