潔癖症でもコロナに罹る

 家庭内でコロナに感染し、闘病し、ようやく自宅療養を解除できました。

 正確に言うと、まだ完治してはいません。

 喉でまだウイルスが悪さしていて、咳きこむと止まらなくなります。

 それでも、もう外出できるし動けるし、とっても快適になりました。シャバの空気が美味い! レトルトじゃない食事は最高!

 お声がけくださった方々に感謝します。


 発症3日目がピークでベッドから出られずにいたのですが、東京創元社様より編集部に届いたファンレターを転送いただいたものが届き、いたく感激しました。

『紙魚の手帖』vol.03に寄稿した短編のことからカクヨムの『不要不急の恋人』のことまで丁寧にご感想が綴られていて、熱心な声と手書きの文字が心に沁みました。まさに砂漠のオアシス……


 以前も書いたとおり軽度潔癖症なもので、コロナ蔓延以前からウイルス対応のアルコール除菌を持ち歩き、在庫も常備している人間でした。

 コロナ禍に突入してからは、店で買ってきたものにも宅配で届いたものにも可能な範囲で除菌スプレーを噴射し、ドアノブもいつも清潔に。うがい手洗いは言われなくてもこまめに&時間をかけて丁寧に。ソーシャルディスタンスの守られていない環境へは行かない。旅行どころか友達に会うのもひたすら我慢。そんな生活をストイックに続けていました。

 それでも家庭に入ってきたらもう、防げなかった。換気に除菌に隔離にと、手は尽くしたのだけれどもね。無力さを実感しました。家族全員罹患してからの方がむしろ諦めがついて、メンタルは楽だったな。

 まだ罹患していない人はどうか逃げきってほしいと思います。

 症状の重さは人それぞれで、本当にただの風邪程度の人もいるようですが、生活が停滞すると困るのは誰しも同じでしょうから。後遺症も怖いですし。


 *


 わたしの新作を早く読みたいというお声を目にする頻度が上がってきて、喜びと焦燥が等分にせり上がってきます。

 もし未読でしたら、こちらをぜひ。11万字の長編恋愛小説です。

 コロナ禍を駆け抜けながら出会いと別れを繰り返す恋人たちの物語。 


『不要不急の恋人』

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054895747503


 連載中に罹患していたら、描写や展開がまた少し違ったものになっていたかもしれないなあ……

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