神よ、子供たちを守り給え(仮)

・異世界転移ノワール。かつミステリー。


・「子供」の概念がない世界。いるのは「小さい大人」だけ。子供の権利などあろうはずもない、そんな世界で子供の連続失踪事件が起こる。


・ちなみに法の概念もゆるゆるなのでそもそもミステリーが成り立たない世界観と言える。誰がやったかフーダニットを暴いたところでそれを取り締まる機関がないも同然なのだ。よって、(後述するが)作中で「ミステリー」を演じるのは現代日本から転移した二人だけである。


・犯人はジル・ド・レがモデル。地方の実力者。いかがわしいグリモワール収拾が趣味。何かの魔法を追い求めている? 陽気で気前がいい。一見教養ある紳士。その教養も実はデタラメ。単純悪ではなく、彼もまた不完全な知性ゆえ罪を重ねる哀れな存在。


・主人公はパーティーを組んで魔物を討伐している。その中に新入りの転移者がいて、正義感が強い。彼が子供たちの失踪事件にこだわる一方、主人公は傍観者の姿勢を崩さない。実は主人公は犯人の正体に気づいており、権力者の犯人に詰め寄ったところで無視されるか、あるいは殺されるのがオチだとわかっているからである。故に主人公はむしろ犯人が無造作に残す証拠を隠して回る(この事実は後半まで伏せておく。また、この事実を利用して主人公=犯人というミスディレクションがあってもいい)。たとえば魔物の仕業と見せかけて巣に子供たちの遺品を忍ばせたり……。すべては、新入りが犯人に到達して殺されるのを回避するためである。


・主人公が現実世界にいたときのことは伏せておく。しかし、新入りの転移者は彼の過去を知っていて……? その過去が主人公を傍観者にした理由となるかもしれない。


・新入りは、主人公が危惧した通り犯人に詰め寄り殺されてしまう。しかし、その死に様を目の当たりにした主人公が遅まきながら犯人に立ち向かうことを決意する。

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