君と僕とときどき彼女(仮)

・未来予知もの。ただし、この手の作品を茶化した設定。死の運命から救うべき対象=運命の相手というお約束を踏みにじる。テーマとしては嘘と真実、誠実さと信頼。


・死の運命にある少女を救え……ただし、その子が誰かも知らないしそもそも主人公は彼女持ちだし。助けようと奔走するほど浮気を疑われるという胃がキリキリする展開。まさか、予知の話をするわけにもいかないので、言い訳にも一苦労。


・予知能力は自由に使えるものじゃないので、人に信じてもらうのも難しい。救うべき彼女に接近するのにも一苦労。ナンパのような恰好になるかも。中盤あたりで正直に予知について話してもいいが当然信じてもらえない。


・恋人にばれないように、その子の情報を集める。恋人はクラスのアイドルで、隙を見せたらすぐにでも他の男に取られるっていう状況。泣かせたら許さないぞと凄まれたりもする。浮気を疑うのはだから、恋人というより同級生たちである。


・恋人とは好きで付き合ってるわけではないかもしれない。そこに主人公の嘘があり、恋人側にも嘘があるかもしれない。恋人と主人公は鏡像のような関係かもしれない。


・対照的な二人のヒロイン。一方はどこまでも「いい子」で、もう一方は率直で辛辣。二人が象徴するのは、二つの人生。未来予知という秘密を抱える主人公は嘘で塗り固めた人生を送ってきた。しかし、救うべき彼女との出会いを通して、嘘のない自由な生き方にも惹かれていく。でも、そこから恋愛に発展するとコンセプトに反するので、友情という形に落ち着くかも。どっちかっていうと現行の恋人と関係を結び直すラストの方が自分好み。

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