第10話 ハロウィンパーティー
文化祭の当日、私のクラスは『アルプスの少女ハイジ』の劇をステージの
舞台の
「わたしはハイジ、ハイジは強い子だから大丈夫!」
そう自分に言い聞かせ演技へと集中したのだ。その時の私は、クラス代表の田中や担任の若林の事を当てに出来ないと思っていた。
その為、主役で有る自分ひとりでなんとか乗り切ってやろうと、そう思って居たのだ。そして、『アルプスの少女ハイジ』の劇は始まった。
早速、ペーター役の田中が私の所に近づき、こう言ったのだ。
「ハイジ、新鮮な
こう田中が言うと、私は田中に向かってこう答えた。
「わかったわ。おじいさんに、知らせに行って来る」
そう言うと、アルムおんじ役の担任の若林を呼びに行ったのだ。そこへ担任の若林が登場し、田中にこう言った。
「山の雲行きがあやしい。早く
そう言うと担任の若林は田中から
「ハイジ、覚えておくがいい。ここは下の村と違い、自然の中で生かされている。自然こそが、ここの
つづく…
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