第4話 主の戻らぬ部屋で

僕はまず日記を見た。

3日で終わっていたが、最後の方に何か書いてあるのかもしれない。


日記をパラパラとめくる。

「あっ、書いてあった」

あっけなかったな。


「やはり、最初にここを見たね。

でも、外れだよ。

次行ってみよう」


違うか・・・

・・・って、時間制限がないんだから、焦らなくてもいいか・・・


次に、本棚にある本を全部調べてみた。

最後の一冊のところに、手紙があった。


「ようやく、見つけた」

封を開ける。


手紙があり、中にはこう書かれていた。

「残念だったね。外れ、さあ、次を探そう、推理作家くん」

違うか・・・


あれ?何で推理小説を書いてるって、知ってるんだ?

ジャンルまでは、言わなかったが・・・


まあいい、次を探そう。


飾ってあるぬいぐるみを探してみた。

ぬいぐるみの中には、手紙が入っているものも、昔からある。


ひとつ、ひとつ、探してみた。

ひときわ大きい、世界一有名なネズミのぬいぐるみの中に、

3枚目の手紙が、見つかった。

封を開ける。


「惜しい。まだ見つからないね。

じゃあヒントね。


私は遺言とは言ったけど、手紙とは言ってないよ。

次、行ってみよう」

ドリフのコントじゃ、あるまいし・・・


・・・手紙じゃない?

すると、声?映像?


僕は、咲さんの部屋にあったカセットを聴いてみるが・・・

どれも、普通に音楽録音されていた。


「だめか・・・」

となると、映像?

そう思った時、咲さんの部屋にあるテレビの下に、ビデオテープが並んであるのに気がついた。

どれも、普通に並べたある。


「そういや、あの頃は、まだビデオテープが主流だったな」

そう思いラベルを見てみると、シークレットと書かれた1本のテープを見つけた。


ダメ元で、再生してみる。

すると、咲さんの映像が現れた。

当たり前だが、昔のままだった。


「当たりを引いたようだ」

観てみる事にした。

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