第9話 友加里の思い出5
おかしいわね……
最近未来さんの顔が見えない……
具合が悪いのかしら
最近わたしも体力がなくて
他の方ともお会いできてないから
未来さんのことも聞こえてこない
未来さんの姿が見えなくなってから
完全にロボットが介護してくれる
ようになった
下の世話は仕方ないけど
食事は食べたくないのに
無理やり食べさせられて
最近食べたあとは
戻すことが多くなって
いつの間にか
わたしの腕には
点滴の管が刺さってる
「嫌だわ……これじゃあ……生き地獄よね……」
ため息がもれる
ますます
自分が
あの世の入口が近いのかしらと思うことが
多くなった
あの人が
時々わたしの枕元にたつように
なった
あの人も私より先に
あの世って所にいったのかしらね
毎日が睡魔の繰り返し
そんな中
突然枕元にたっていたあの人が
話しかけてきた
「友加里さん……あなたが……そうだったんですね……
何を話しているのか分からないわ
あの人に言葉にならない言葉で
返す
また、睡魔……
次の瞬間に見えてきたものは
笑顔でたっていた未来さんだった
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