第8話 未来の場合4

未来が目覚めると

友加里さんは寝息を立てながら

寝ていた


起こさないように

友加里さんの部屋から

そっと出る


自分の気持ちを

話したことで

モヤモヤしてたことが

スッキリした気分になっていた


「決めた……友加里さんありがとう……」


スマホを取り出して

彼に電話をかける


「決めたから、わたし。産むことにした。」


彼が電話越しで

慌てている声が聞こえるけど

もうわたしの耳には

その言葉さえも意味として聞こえない


「迷惑はかけないから……」


そう言ってスマホの電源をoffにする


もう、ここにはいられないな……

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