第3話 友加里の思い出2
あの人のことが
頭から離れない
新人だったあの人の教育係として
指導していくうちに
恋心が芽生えてしまう
すでに結婚していたわたし
あの人も婚約間近だった
決して結ばれないはずの2人なのに
見えない壁に
2人の恋心は燃え盛っていた
いけないとわかりながらも
2人の関係が深くなるのは
時間がかからなかった
そして
バレてしまうのも
早かった
友加里は離婚を迫られ
子供も失ってしまう
あの人も姿を消してしまう
それからの人生は
惨めなものだった
久しぶりに成人した娘に
会いにいった友加里は
娘に
「あなたは母親でない。もう二度と会わないで欲しい」
そう言い放たれ
それからは会うこともなく
歳をとってしまった
友加里は
娘のことを思い出し
涙をする
そして
あの人の消息も
知らないまま
今に、いたっている
あんなに好きだった人
「死ぬ前にもう一度会いたい…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます